厚生労働省が6月12日、2014年度の個別労働紛争の相談状況を公表しました。パワハラを示す「いじめ・嫌がらせ」の相談件数が3年連続でいちばん多く、件数も6万2,191件と過去最多を更新し、初めて6万件の大台を超えています(▲上表参照)。 この厚生労働省のデータでは、相談件数ごとの雇用形態別は公表されていないので、「いじめ・嫌がらせ」の相談件数に占める派遣労働者の割合は分からないのですが、2014年度に寄せられた全相談件数に対する雇用形態別は分かるので、それぞれ1万人当たりで計算してみると以下になります。 ◆正規労働者の全相談件数9万1,111件÷3,278万人=27.7 ◆パート・アルバイトの全相談件数3万8,583件÷1,347万人=28.6 ◆派遣労働者の全相談件数1万399件÷119万人=87.3 (※労働者数は、総務省「労働力調査」の雇用形態別雇用者数の各2014年平均) 派遣労働