オランダ総選挙(定数150)の投開票が15日、行われた。出口調査によると、ルッテ首相率いる中道右派の自由民主党が31議席(現有議席40)を獲得し、第1党を維持する見通しとなった。反移民や反欧州連合(EU)を掲げ、世論調査で一時は首位だった右翼自由党(同15)は他の2党と並ぶ19議席だった。 自由党のウィルダース党首は「オランダのトランプ」と呼ばれ、「自国第一主義」を掲げる。今回の総選挙は、ポピュリスト政党の躍進が予想される仏大統領選や独総選挙の行方を占う試金石とされていた。 投票率は前回2012年の74・6%を上回る81%。公共放送NOSが15日午後9時半に発表した出口調査によると、自民党と連立を組む労働党は9議席(同35)にとどまり、惨敗の見通しだ。キリスト教民主勢力(同13)と民主66(同12)がともに自由党と並ぶ19議席を得た。(ハーグ=吉田美智子)