仙台市の私立高校2年の男子生徒(16)が、同級生からたばこの火を腕に押しつけられる「根性焼き」などのいじめを受けたと訴えている問題で、学校は、いじめがあったと認め、生徒に自主退学を求めた対応を謝罪していたことが16日、分かった。 生徒の母親や学校によると、学校が設置した再調査委員会は「複数の生徒から暴力行為を受けていたことが確認された」「根性焼きもいじめの一つと判断せざるを得ない。22個もつけるのは常識では考えられない」などと判断した。 そのうえで、学校は「いじめの情報について十分な検討を加えず自主退学を通告したのは軽率だった」などと認め、15日夜、生徒側に謝罪した。 読売新聞の取材に対し、教頭は「二度とこのようなことが起きないよう、生徒をきめ細やかに指導したい」と話した。母親は「一歩前進だが、かなり遅い」、生徒も「形だけの謝罪に見えた」と述べた。