問題のCMは、中国の洗剤メーカー上海雷尚化粧品の洗剤「チャオビ」。自信ありげに中国人女性に迫る全身ペンキだらけの黒人男性が、キスしようとすると、彼女は黒人男性の口に洗剤のカプセルを放り込み、頭から洗濯機に押し込んで蓋をしてしまう。洗濯が終わると、真っ白のTシャツを着た色白の中国人男性が洗濯機から現れて、女性が大喜びする、というストーリーだ。
10代前後の子どもたちの姿はそのままミドルエイジのサラリーマンの姿へと置き換わっている。いじめはグループにより1人をターゲットに行われており、その内容は子どもじみた残酷なものだ。 最後にフランス語のキャプションが現れ、「会社では毎日このようなことは行われていないでしょう?では学校ではどうですか?」とある。 フランスの国民性が現れた反いじめCMと言えるだろう。 フランスでは大人の会社内での陰湿ないじめは存在しないのだろうか? 子どもは大人のすることをよく見ている。大人の感じていることを敏感に察する。大人たちの社会にはこれほど露骨ではないが、巧妙ないじめが多数存在しているのはまぎれもない事実で、大人の心に潜む闇を、子どもたちは体で感じ取り、意図せずそれを具現化しているようにも思う。子どものいじめをなくしたいなら、まずは潜在的な大人のいじめをなくさない限りは永遠にそのループは続いていくのではない
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