地方議員の政務調査費をめぐる不祥事が相次ぐ中、大阪維新の会堺市議団の北野礼一市議(68)が政務活動費(政務調査費)の不適切支出で辞職した。収支報告書に添付された領収書には、コピー機を置いていない店なのに「コピー代」と書かれていたほか、ゴルフコンペ景品として自転車を購入した代金分など“疑惑”が続出。「管理ミス、チェックミス」「妻に管理を任せていた」など弁明に追われたが、議会からの辞職圧力が強まり、議員辞職を余儀なくされた。 (中村宏二) “号泣県議”の余波 兵庫県の野々村竜太郎元県議が政活費の不自然な支出に関し、“号泣”しながら会見したのが7月1日。堺市では1週間後の8日、平成25年度の政活費の収支報告書や領収書などの写しが公開された。 「(政活費問題で)堺の議員さんも戦々恐々ちゃうか」。ちまたの会話で冗談まじりにささやかれた事態が、果たして現実となった。 北野元市議は当選7回目のベテランで