1968年に起きた国内最大の食品公害・カネミ油症の悲惨さを訴えようと、原因企業のカネミ倉庫(北九州市小倉北区)前で月1回、座り込みを続けてきた市民団体「カネミ油症を告発する会」が24日、最後となる500回目の座り込みをした。 同会によると、70年8月22日に開始。会を率いる元牧師、犬養光博さん(72)が福岡県福智町から長崎県松浦市に転居したことなどを機に、42年近く続いた活動に終止符を打つことにした。 早朝から約20人が集まり、午後6時50分の終了間際には約50人にまで増えた。最後に「油症事件は終わってないぞ」などとシュプレヒコールを上げた。 犬養さんは「問題はまだ解決していないのに、ここで終わって申し訳ない気持ち。(活動が終わっても)それぞれが公害の実態を後世に伝え続けなければ」と話した。
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