government of the people, by the people, for the people 竹中平蔵との「劇薬コンビ」と呼ばれた不良債権処理のプロ、木村剛。 その逮捕容疑が正当かどうかはともかく、彼がつくった日本振興銀行は、そのなりたちから胡散臭さがつきまとっていた。 まずは、時系列で、設立までの過程を追ってみたい。 すべての始まりは2003年2月12日、東京青年会議所の例会で、パネリストとして招かれた木村剛が「20億円集めればすぐにでも銀行をつくれる」と発言したことだ。 その前年の2002年9月30日、金融担当大臣に就任した竹中平蔵は、金融再生プログラムをとりまとめる「竹中チーム」の切り札として、木村をチームの中核に起用していた。 出席者の一人、卸金融のノンバンク「オレガ」の落合伸治や、東京JC理事長だった平将明(現自民党衆院議員)らが、たちまち銀行設立に乗り気になっ