長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策にかかる検討会の第2回会合が12日に厚生労働省で開かれた。社会的入院の解消のため精神病床を居住施設に転換する案も議題になる中、入院患者の意向調査などから「自由になりたい」「病院の敷地内にある住まいなら退院したくない」といった声が浮き彫りになった。 厚労省が同日明らかにした調査結果は、精神科病院に1年以上入院する170人と退院した40人を精神保健福祉士やピアサポーターが訪問し、退院の希望などを聴いたもの。サンプル数は多くないが議論の材料とした。 入院中の人は、124人(73%)が「退院したい」と回答。退院したくないとした人たちは「家族が反対している」などの理由を挙げ、以前は退院したかったのか尋ねると「退院したかった」との答えが48%あった。 「退院するとしたらどこに住みたいか」という質問では自宅がトップで、グループホームと賃貸住宅が続く。「その住