日本初の本格的「事業再生支援会社」として2005年、日本政策投資銀行などの出資により鳴り物入りで設立された「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(早瀬恵三社長)の再生事業が破綻の危機に直面している。 政投銀は政府100%出資の国策銀行。マイル社への出資だけでなくマイル社が手がける事業にも資金投入している。事業再生が失敗すれば、国民の財産が毀損されることになる。 舞台はマイル社が昨年3月から着手している山形県山形市の江戸時代から続く老舗百貨店「大沼」。独自入手した「中間期モニタリング報告」という資料によると、資金繰りの状況は、この2月末、約1億7500万円足りないと出ているのだ。大沼関係者が明かす。「『中間期モニタリング報告』は、昨年11月下旬に大沼に融資している銀行などが会議をした際の資料です。その後の努力により若干は改善していますが、大幅な資金ショートであることに変わりはない。関