瀬戸内海に面した四国電力伊方原発。原発から約5キロ沖合を、M8級の地震を起こすとされる中央構造線断層帯が海岸と並行して走る。南海トラフ巨大地震の震源域の真上でもある(撮影/ジャーナリスト・添田孝史) 地震が頻発する中、震源域から80キロほどにある川内原発が、運転を続けている。活断層による直下型地震に、日本の原発は耐えられるのか。 熊本や大分で4月14日以降続いている地震は、震源域が南西側、北東側に拡大した。南西側の延長線上には、付近に国内で唯一稼働中の九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)がある。 「放射線モニターの指示値に変化はなく、外部環境への影響はありません」 九電は、大きな地震が起きるたびにこのような発表を繰り返し、2基を停止する考えがないことを示す。 原子力規制委員会の田中俊一委員長も4月18日の会見で「今は安全上の問題はない」と強調。理由として、近くの活断層がマグニチュード(M