9月下旬に愛知県小牧市の民家周辺で見つかった黒い石が隕石と確認された。国内で隕石の落下が確認されたのは15年ぶりで、今後「小牧隕石」として学会に登録される見込みだ。 【2018年10月19日 国立科学博物館】 9月26日の夜10時半ごろ、愛知県小牧市の民家に大きな音が響いた。翌朝住民が調べてみると自宅の屋根に大きなえぐれた跡があり、また隣家の駐車スペースの屋根に穴が開き、その玄関前に黒い石が落ちていた。これらの状況から、黒い石は家の屋根に当たったあと、隣の家の駐車スペースの屋根を破って地面に達したとみられている。 隕石が当たったとみられる屋根。右図で大きくえぐれているのがわかる(プレスリリースより。隕石所有者提供) 10月初旬に問い合わせを受けた国立科学博物館(東京都台東区)が分析を行ったところ、この石から宇宙線生成核種からのガンマ線が検出され、まぎれもなく隕石であることか確認された。隕石