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科学と人間に関するirbsのブックマーク (5)

  • 生物と非生物の境界、ウイルスとは何か/中屋敷均 - SYNODOS

    世に多くある「境界」の中でも、人にとって最も冒しがたく明確な境界というのは、「生」と「死」の境界であろう。「生きている」ことと「死んでいる」こと、あるいは「生物」と「無生物」。その間には相互の往来が不能な絶対的な境界があると、思われがちである。しかし、結論から言えば「生物」と「無生物」の境界は、一般に思われているよりはるかに曖昧なものだ。その曖昧さを生み出している存在の一つが、稿の主役、ウイルスである。 昨年『ウイルスは生きている』(講談社現代新書)というタイトルのを上梓させて頂いたが、このタイトルに対する反応には、正反対の二つのものがあった。一つは「ウイルスが生きてるって、当たり前じゃないの?」というものであり、もう一つは「こりゃまた、ずいぶんと挑戦的なタイトルですね」というものである。典型的には、前者は一般の読者から、後者は生物学に知識がある人からの反応である。 「ウイルスが生きて

    生物と非生物の境界、ウイルスとは何か/中屋敷均 - SYNODOS
  • 世界を変えるのに必要なもの - デマこい!

    歴史をふり返るとき、私たちはイデオロギーや思想、主義・主張が世界を変えたと考えがちだ。ところが、心理学の研究が進むにつれて、私たちの考え方や行動には生まれながらの一定のパターンがあると分かってきた。 こうなると、疑問が湧いてくる。 思想や「○○主義」には、私たちの生まれながらの行動を変えるほどの力があるのだろうか。むしろ、矢印の向きは逆なのではないか。私たちが環境的な要因によって行動を変えたときに、もっとも相応しいイデオロギーが選ばれるだけなのではないか。 ■産業革命をもたらしたのは思想ではない たとえば「なぜ産業革命はイギリスで始まったのか?」という疑問について考えてみよう。 20世紀初頭の社会学者マックス・ヴェーバーは、イギリスがプロテスタントの国だったからだと考えた。プロテスタントは貯蓄と勤勉を重んじる。貯蓄は、豊かな資の源泉になる。勤勉さは優秀な労働力の供給源となる。これらが産業

    世界を変えるのに必要なもの - デマこい!
  • 中里一日記: よかった探し

    よかった探し STAP細胞事件はまだ始まったばかりだが、事件の性質はすでに確定した。 O氏の手際の杜撰さは、ファン・ウソクやヘンドリック・シェーンと共通する。捏造したのが画期的業績(=必ずバレる)であることも同じだ。ある種の精神構造は、捏造が発覚することを気にかけないらしい。 共通点が目立つのと同じくらい、それぞれの事件の個性も目立つ。ファン・ウソク事件はナショナリズム抜きには語れない。ヘンドリック・シェーン事件は、共同研究者の責任という問題を提起した。では、STAP細胞事件の特徴はどこにあるのか。 私が思うに、それは「過剰」であることだ。 ファン・ウソクが2004年に捏造した業績は、2007年にほぼ現実のものとなった。ヘンドリック・シェーンの業績はこれよりは大げさだが、権威ある賞を複数受賞した、つまり学界でいったんは「ほぼ確定した話」と見なされた。STAP細胞事件に比べれば二人とも、もっ

  • [書評]α版 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』: 極東ブログ

    cakesの連載書評8回として今日『ご冗談でしょう、ファインマンさん』が掲載された(参照)。 この機に同書以外のや彼の時代のなどもいくつか読み、原爆開発の歴史も含めて、いろいろ考えさせられた。そうした思いをうまくまとめることができるのか、書きだしてみると意外に難しいものだった。考えている時点の注目面が前に出てしまう。小林秀雄ではないが、書かないと考えは見えてこないものだということでもあり、何か書いてみるなかで、一つの観点でまとめたのが、このα版の原稿である。が、ボツとした。編集部からのダメ出しではなかった。書いてみてからこれは違うという違和感に苦しめられ、現在の掲載原稿に改めた。 そんなもん公開するなよというのも道理ではあるが、メイキング映像ならぬメイキングcakes書評の舞台裏の一コマとして、ご愛敬くらいに受け取ってほしい。無料のブログを書くことがご愛敬というつもりはなく、有料対無料

  • なぜ黒人は足が速いのか/あるいは、なぜ男はレイプをするのか - デマこい!

    子は親に似る。足の速い親からは、たぶん足の速い子が生まれるだろう。美人の娘は、おおむね美人だ。高学歴の親を持つ子供は、それなりの学歴を手にするはずた。教育への投資額や、読書・学習の習慣など、家庭環境が多大な影響を与えている。しかし、記憶力や数理計算能力などの生まれつきの形質を――遺伝的な影響を否定する客観的な理由は見当たらない。 生まれつきの性質で人を差別してはいけない:私たちはそういう倫理観を持っている。 しかし倫理観で、客観的な事実をねじ曲げてはいけない。遺伝の法則を見つけた牧師メンデルは、教会から痛烈な批難を受けた。生き物の形質は神の与えたもうたモノで、遺伝子などあってはならないとされたのだ。倫理観が、科学をねじ曲げようとした。 私たちはヒトである以前に哺乳類であり、有性生殖をする真核細胞生物だ。 私たちは生まれつき多様な個性を持っているし、遺伝子の法則に支配されている。自然のもので

    なぜ黒人は足が速いのか/あるいは、なぜ男はレイプをするのか - デマこい!
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