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思想に関するirbsのブックマーク (54)

  • 宮台真司とは何者か?|中森明夫

    2022年11月29日、宮台真司氏が暴漢に襲われた。彼が教授を務める東京都立大学のキャンパス内で何者かに背後から頭を殴られ、刃物で首や背中や腕などを斬られて、救急搬送された。犯人の男は逃走し、警察が行方を追っている。そのニュースは大きな衝撃をもたらした。 宮台氏は、30年来の私の友人である。愕然とした。身が震え、その夜は眠れなかった。 宮台氏は重傷だが、命は助かった。数時間もの大手術を受け、何十針も縫ったという。心配でたまらない。どんな痛い、辛い、恐ろしい思いをしているだろう……。 12月3日、お昼のこと。突如、宮台さんからメールが届いた。えっ! 目を疑った。襲われてまだ4日だ。全治1か月の重傷で入院しているはずなのに……。 実は、今回の事件の前に宮台さんにメールを送っていた。2023年2月に私の新著が出る。寺山修司が今も生きていて、80歳代半ばで、アイドルグループをプロデュースする。その

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  • アガンベンのスキャンダル|maki

    哲学者のジョルジョ・アガンベンが新型コロナウイルスの流行にかんして最初の発言をしたのは、今からおもうと比較的早い時期、2020年2月26日のことだった。彼は「エピデミックの発明」と題した文章のなかでCovid-19をインフルエンザの亜種と断じ、メディアを通じて醸成されていたパニックの雰囲気に釘を指した。彼の目には新しい感染症の流行はさして新しいものではなく、第一次大戦以来というものその歴史的役割を終えていた近代国家権力が、「テロとの戦い」についで危機を統治パラダイムとする絶好の機会として用いようとしているようにみえていた。まさにアガンベンがこの文章を発表した前後に、イタリアでは感染者数とともに死者数も増加していき、医療制度は崩壊し、西側における新型コロナウイルスのパンデミックの地獄のような中心地と化していったことはひとも知るところである。 アガンベンが感染症にたいする政府とメディアの反応を

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  • 9割の悪事を「教養がない凡人」が起こすワケ

    二度と悲劇を起こさないために 筆者が、ビジネスパーソンが哲学を学ぶべきと考える理由はいくつかありますが、なかでも重要だと感じるのが「二度と悲劇を起こさないために」というものです。 残念ながら、私たちの過去の歴史は、これほどまでに人間は邪悪になれるのだろうか、という悲劇によって真っ赤に血塗られています。そして、過去の多くの哲学者は、同時代の悲劇を目にするたびに、私たち人間の愚かさを告発し、そのような悲劇が二度と繰り返されないために、どうそれを克服するべきかを考え、話し、書いてきました。 一般的な実務に携わっているビジネスパーソンは、それらに耳を傾ける必要があります。なぜなら、教室の中にいる哲学者が世界を動かすことはないからです。サルトルやマルクスがかつて発揮した影響力を考えれば、この指摘に違和感を覚える人は多いでしょう。しかし事実です。世界を動かしているのはそういった人たちではなく、実際に実

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  • 現代の“モダンガール”と“モダンボーイ”が建てた、大正末期~昭和初期の薫り漂う文化住宅 テーマのある暮らし[4]

    「日モダンガール協會」を立ち上げ、自らモダンガール(=モガ)を追いかける淺井カヨ(あさい・かよ)さんと、音楽史研究家の郡修彦(こおり・はるひこ)さん。大正末期から昭和初期にかけての文化やライフスタイルに惚れ込んだご夫婦がつくり上げた「新文化住宅」とは? 完成に至るまでの苦労話、個性的な暮らしぶり、そのすべてをご紹介します。 1920~30年代に流行した「文化住宅」をゼロから建てる、という挑戦 細い通りが入り組み、時折子どもたちの元気な声が響く東京都小平市の住宅街。一般的な住宅が立ち並ぶ中、和風の木造建築に青緑色の三角屋根の洋館が付いた一戸建てが異彩を放っています。表札は「小平新文化住宅」。淺井カヨさんと郡修彦さんが、2016年の秋に建てたご自宅です。古い建築物への造詣が深い2人が熱望したのは、1920年代から30年代にかけて流行した和洋折衷の「文化住宅」でした。現在は、当時の文化を伝える

    現代の“モダンガール”と“モダンボーイ”が建てた、大正末期~昭和初期の薫り漂う文化住宅 テーマのある暮らし[4]
  • 第1回:西部邁の死と「工学化」する保守 - 平成30年論 | ジセダイ

    「平成」の最後の一年を記録しておくエッセイを考えていた矢先、西部邁が自死した。去年、ぼくのほうが論壇を遠く離れて久しいが、彼の主宰する雑誌の座談会に突然呼ばれ、久しぶりに少しだけ話した。「こんな身体になってしまった」と手袋をはめた手を差し出す姿は弱々しかったが、それでも座談会では冗舌だった。「近代」というものをどこまでも懐疑する西部と、「近代」を断念するべきではないと考えるぼくの立場は一致するはずもないが、互いの話はおだやかにすれ違った。 それから少しして西部から新著『保守の真髄』が送られてきて、あとがきに自死を考えていたとしか思えないくだりがあったので、あわてて、「自死など考えずにだらだらと書き続けるべきだ」という一文を含む書評を書いた。掲載は先だというので、ひどくのんびり出て来たゲラを昔の教え子に運営してもらっている事務所のツイッターに載せておいたのが1月11日だ。世間の人のそれより2

    第1回:西部邁の死と「工学化」する保守 - 平成30年論 | ジセダイ
  • 10+1 web site|中動態・共話・ウェルビーイング──國分功一郎『中動態の世界』ほか|テンプラスワン・ウェブサイト

    今年の4月に大学で研究室を構えてから、久しぶりに大量のを日常的に購入する生活に戻った。そして、気づいたら新刊よりも昔ののほうにのめり込んでいる。たとえば、直近で深く読み解いたは、1928年にパリで刊行された九鬼周造の『Propos sur le Temps』だ。長い時間を経て、多くの論者のフィードバックを受けることで、古いは発酵していく。九鬼のにしても、同時代のベルクソンやハイデッガーの考えに触発されながら、東洋的時間の深度にダイブしている。 私もまた、直観に従って好奇心を走らせてみたら、いつのまにか比較言語学から20世紀中葉のインタフェース研究まで、長い時間の尺度を行き来するようになった。去年よりJST/RISTEXの「人と情報のエコシステム」領域で、「日的Wellbeingを促進する情報技術のためのガイドラインの策定と普及」プロジェクトに参加し、日の社会文化となじみの良い

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  • 柄谷行人氏ロングインタビュー <すべては坂口安吾から学んだ> 天皇制・憲法・古代政治・歴史…「無頼」ということ|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    思想家の柄谷行人氏が『坂口安吾論』を、十月十四日上梓した。 これまで柄谷氏は、安吾論として、『坂口安吾と中上健次』(太田出版、講談社文芸文庫)を著わしてきたが、著者初の単独の安吾論集となる。 七割が単行初収録論文であり、天皇制や「死の欲動」(フロイト)の問題と絡めて、斬新な切り口を提示している。古代政治や憲法、歴史学についても、すべて安吾から学んだと、柄谷氏は語る。真の意味での「無頼」とはなにか。今まさに坂口安吾が必要とされている――。 刊行を機に、柄谷氏にお話をうかがった。 (編集部) ――この度、文芸批評の新著を、久しぶりに刊行されました。また、坂口安吾に関する書物としては、一九九六年に上梓された『坂口安吾と中上健次』以来、ほぼ二十年ぶりとなります。中心となるのは、第一部に収められたエッセイで、筑摩書房版『坂口安吾全集』(全十七巻・別巻一、一九九八~九九年)の月報に寄せられた文章とな

    柄谷行人氏ロングインタビュー <すべては坂口安吾から学んだ> 天皇制・憲法・古代政治・歴史…「無頼」ということ|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
  • 棄権してほしいのは“今回の”選挙だけ?――東浩紀の反選挙思想|しんかい37(山川賢一)

    10年前にも「選挙はお祭り」 批評家の東浩紀が、「積極的棄権の声を集める」という署名活動をはじめた。「人々に棄権を薦めるような言動をするなんて、とんでもない!」と批判の声があがるいっぽう、現時点で東のもとには5000人の署名が集まってもいる。 2017年秋の総選挙は民主主義を破壊している。「積極的棄権」の声を集め、民主主義を問い直したい。 東は、自分の意図をこう説明している。今回の選挙は実施するに値しない。そう考えているのは自分だけではないはずだ。よって「積極的棄権」の署名によりその意思表示をすべきである、と。 「今回の選挙、くだらなすぎる」 投票棄権の賛同署名を集める東浩紀さんの真意とは? しかし東の意図が「今回の選挙」を批判することだけにあるなら、たんに安倍首相の衆議院解散への反対署名を集めればよい。なぜ東は「棄権」という言葉にこだわるのか。 じつは東が選挙に否定的な主張をしたのは、今

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  • 年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ

    「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」の中の人、Dainと申します。古今東西のスゴ(凄い)を探しまくり読みまくってます。今回は、過去読んだの中でも「これ、もっと早く読みたかった!」というスゴをご紹介しよう。 人生を何十年もやっていると、さまざまなハードルに出くわすことになる。それは、人間関係のトラブルだったり、仕事結婚生活に立ちはだかる問題だったりする。解決するために、それなりの準備が必要で、時間がかかり、そもそも全貌を捉えるのにも一苦労するやつ。 人生が用意するハードルを越えたり潜ったりするため、先人の知恵を借りるべく、さまざまなを読んできた。たいていは、試行錯誤と苦労の連続でしのいで、ずっと後になって、知りたかった一冊にたどりつく。これを最初に読んでおけば、あんなに苦労しなくても済んだのに、もっと上手く対応できたのに! そんな、「あのときの私に読ませたい

    年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ
  • 村上春樹の系譜と構造 (内田樹の研究室)

    最初にお断りしておきますけれど、僕は村上春樹の研究者ではありません。批評家でもない。一読者です。僕の関心事はもっぱら「村上春樹の作品からいかに多くの快楽を引き出すか」にあります。ですから、僕が村上春樹の作品を解釈し、あれこれと仮説を立てるのは、そうした方が読んでいてより愉しいからです。どういうふうに解釈すると「もっと愉しくなるか」を基準に僕の仮説は立てられています。ですから、そこに学術的厳密性のようなものをあまり期待されても困ります。とはいえ、学術的厳密性がまったくない「でたらめ」ですと、それはそれで解釈のもたらす愉悦は減じる。このあたりのさじ加減が難しいです。どの程度の厳密性が読解のもたらす愉悦を最大化するか。ふつうの研究者はそんなことに頭を使いませんけれど、僕の場合は、そこが力の入れどころです。 いずれにせよ、僕が仮説を提示するのは、みなさんからの「真偽」や「正否」の判断を求めてではあ

  • 「微生物との共生」レポート(1/2)思想としての発酵に向けて

  • 仲正昌樹のソーカル事件をめぐる記事について|しんかい37(山川賢一)

    仲正昌樹さんが「月刊極北」の連載で、ソーカル事件にたいして意味はないという話を以前からしている。 訳が分かっていないのに、「ポモはダメ!」と言いたがる残念な人達 http://meigetu.net/?p=2781 ソーカル教にすがりついてしまう廃人たち http://meigetu.net/?p=3065 哲学や文学研究はカンタンだと思っている連中の大言壮語 http://meigetu.net/?p=3142 ○×脳の恐怖 http://meigetu.net/?p=5151 さらに、最近三か月の連載は、すべてソーカル絡みの内容だ。ここではぼくも批判されている。 自分の脳内陣取りゲームを現実と思い込み、「お前は追いつめられている! 俺がそう思うんだから間違いない!」、と絶叫するソーカル病患者たちの末期症状 http://meigetu.net/?p=5361 ポストモダンをめぐる大陰謀

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  • 西部邁、中島岳志の師弟対談 保守と右翼の間にある大きな違い | AERA dot. (アエラドット)

    自民党の閣僚や国会議員にも「ネトウヨ」のような発言が増え、籠池問題で保守派のイメージが暴落した。「あんなのと一緒にしてくれるな」と怒る保守の論客が、沈黙を破った。 続きを読む

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  • ウルバノフィリア | 森山学

    掲載『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール, 1998年12月10日発行) pp.214-225 1499年、ヴェネツィアで出版された作者不詳(フランチェスコ・コロンナ修道士?、1433─1527)の物語『ポリフィリア(Poliphilo)の夢』は瞬く間にヨーロッパ中を席巻し、その後のさまざまな建築像の源泉のひとつとなった。というのも、主人公ポリフィリアによるヒロインを求める道程を描いたこの物語が、その途上で出会う多くの記念碑的建築物について新たな視点で解説を行なっているからである。そもそもヒロインであるポリア(Polia)の名前はポリス、つまり都市を表わしており、主人公ポリフィリア(Poli-philo)の名には、ポリア─愛、つまり都市(建築)を愛する者であることが内示されているのである。ここで語られる建築は、数学的比率による知的領域におい

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  • リベラルは失敗から学んだのか -拉致問題と三浦瑠璃の「スリーパーセル」発言から考える議論の方法 | Football is the weapon of the future

    「ロックに政治を持ち込むな」??? 今年のFUJI ROCK FESTIVALに、SEALDsという学生団体の人がステージに出るということで、ひと騒動になっているらしい。 どういうことかと言えば、「ロックの世界に政治を持ち込むな」という物言いが多数ついたということ。 これについては、たくさんの方々、とみに当のロック関係者の方々から、それどうなのよ?という反論が来ていて、おおよそこの筋で決着をみると思われます。まあ当たり前ですね。 ロックが政治や思想と切っても切り離せない存在であるというのは、ほんの少しでもその世界を齧ったことがある人ならばわかるものでしょう。 例えば・・・とやるのも野暮なんですが、いくつかだけ。 プラスチック・オノ・バンドの「ハッピークリスマス」が、単なるクリスマスソングだと思っている人がたくさんいる日だったら仕方がないことかもしれないです。ベトナム戦争の真っただ中で「戦

    リベラルは失敗から学んだのか -拉致問題と三浦瑠璃の「スリーパーセル」発言から考える議論の方法 | Football is the weapon of the future
    irbs
    irbs 2016/06/21
    「壮大なモンスター像が出来上がってしまっているわけですよね。いや、あの学生さんたち、そこまでの存在じゃないですよ(笑)」これだよなあ。願わくば存在していて欲しい仮想敵の投影面として格好の対象
  • 世界を変えるのに必要なもの - デマこい!

    歴史をふり返るとき、私たちはイデオロギーや思想、主義・主張が世界を変えたと考えがちだ。ところが、心理学の研究が進むにつれて、私たちの考え方や行動には生まれながらの一定のパターンがあると分かってきた。 こうなると、疑問が湧いてくる。 思想や「○○主義」には、私たちの生まれながらの行動を変えるほどの力があるのだろうか。むしろ、矢印の向きは逆なのではないか。私たちが環境的な要因によって行動を変えたときに、もっとも相応しいイデオロギーが選ばれるだけなのではないか。 ■産業革命をもたらしたのは思想ではない たとえば「なぜ産業革命はイギリスで始まったのか?」という疑問について考えてみよう。 20世紀初頭の社会学者マックス・ヴェーバーは、イギリスがプロテスタントの国だったからだと考えた。プロテスタントは貯蓄と勤勉を重んじる。貯蓄は、豊かな資の源泉になる。勤勉さは優秀な労働力の供給源となる。これらが産業

    世界を変えるのに必要なもの - デマこい!
  • 「まなざし」って何?

    文責:べとりん 当会の当事者研究では、「まなざし」という用語がしばしば登場するので、これについて説明します。 基的には代表のべとりんが好んで使っている用語ですが、実感を上手く説明するのに使い勝手がいいので、しばしば他のメンバーにも広まって使われています。 感覚的に使っているので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、とりあえず要望が多かったので掲載しておきます。 「まなざし」とは、それそのものは日常的にいつも感じている身近なものですが、 それが果たしている機能は多岐に渡り、全てを記述することはできません。とりあえず、このページでは、哲学者(主に現象学者)の思想をいくつか引用しながら、主なものを羅列していきたいと思います。 ・まなざしの定義1:「見る側の視点」で対象を見るように仕向けるはたらきのこと。 参考:サルトル「石化」 具体例: Aくんは今とてもご機嫌。深夜、他に誰もいないと思い

  • 蟹工船の作者、小林多喜二は拷問のうえ、虐殺されました - 駅前第四ビルが愛した植樹

    小林多喜二はなにゆえに虐殺されなければならなかったのか。 小林多喜二はプロレタリア作家と言われていました。プロレタリアとはそもそも、賃金労働者階級、無産者階級を指す言葉です。彼の作品で近年、再脚光を浴びた「蟹工船」などはまさにそれでしょう。 彼はただ単に殺されたわけではありません。拷問の末に、なぶり殺しにされたのです。 虐殺された証拠も証人も残っています。 首には細引きの痕が深く溝のように残り、皮下出血の線が赤黒く引かれてあったと言います。左右の手首にも縄のい込んだ痕跡があり、そこから血がにじんでいたそうです。 それでも小林多喜二の体に記された拷問の証に比べたら、首も手首もそれほどのことはありませんでした。帯を解いて着物を広げ、ズボンの下を覗いたときに、間違いのない死因を見つけたと、小林多喜二の遺体を確認した者は、話しています。 なぜ小林多喜二は、こうまでひどい仕打ちを受けて、虐殺されな

    蟹工船の作者、小林多喜二は拷問のうえ、虐殺されました - 駅前第四ビルが愛した植樹
  • Raimund Abraham - Interview and Architecture -- Logos: Summer 2004

  • 「フランス的思考―野生の思考者たちの系譜」石井 洋二郎 著

    近代フランスを特徴づける、デカルト以来の合理主義、フランス語の優位性への確信から広がった普遍主義という二大潮流に対する反合理主義・反普遍主義あるいは非合理主義・非普遍主義的な思想の系譜を、マルキ・ド・サド、シャルル・フーリエ、アルチュール・ランボー、アンドレ・ブルトン、ジョルジェ・バタイユ、ロラン・バルトの六人を通して描くことで、「フランス的思考」の姿に迫る一冊。 著者は「フランス的思考」という書名について、フランス語にすれば”pensée Française”(フランス思想)となるが、敢えて「的」「思考」とすることで『すでに確立された「フランス」の「思想」に関するなんらかの見取り図のようなものを答えとして提示する書物ではな』(P10)く『さまざまな留保つきではあれ「フランス的」という形容詞を冠することができるかもしれない「思考」のありようをめぐる問いかけの書物』(P10)として描く。反合

    「フランス的思考―野生の思考者たちの系譜」石井 洋二郎 著