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政治哲学に関するirbsのブックマーク (14)

  • 書評 「進化政治学と国際政治理論」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ 作者:伊藤 隆太発売日: 2020/02/22メディア: 単行 書は若手政治学者伊藤隆太による進化政治学の概説とそれを応用したいくつかのケースステディを収めたになる.進化政治学というのは私の理解では政治学の基礎理論として進化心理学を用いたものということになる.概説部分では進化政治学の正当性を主張するために科学哲学的な議論が縦横無尽に繰り広げられており,政治学のとしてはかなり異質な作りになっている. 序章では全体の見取り図が示されている. ヒトの心についてブランクスレートイデオロギーに立つと,政治学は(後天的要素である)教育,社会的地位,経済力のみを扱うべきであり,アクターは信念を合理的に更新し(ネオリアリズム),社会的相互作用を通じてのみ文化・規範を学習する(社会的構築主義)と考えるべきことになる. しかし199

    書評 「進化政治学と国際政治理論」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 棄権してほしいのは“今回の”選挙だけ?――東浩紀の反選挙思想|しんかい37(山川賢一)

    10年前にも「選挙はお祭り」 批評家の東浩紀が、「積極的棄権の声を集める」という署名活動をはじめた。「人々に棄権を薦めるような言動をするなんて、とんでもない!」と批判の声があがるいっぽう、現時点で東のもとには5000人の署名が集まってもいる。 2017年秋の総選挙は民主主義を破壊している。「積極的棄権」の声を集め、民主主義を問い直したい。 東は、自分の意図をこう説明している。今回の選挙は実施するに値しない。そう考えているのは自分だけではないはずだ。よって「積極的棄権」の署名によりその意思表示をすべきである、と。 「今回の選挙、くだらなすぎる」 投票棄権の賛同署名を集める東浩紀さんの真意とは? しかし東の意図が「今回の選挙」を批判することだけにあるなら、たんに安倍首相の衆議院解散への反対署名を集めればよい。なぜ東は「棄権」という言葉にこだわるのか。 じつは東が選挙に否定的な主張をしたのは、今

    棄権してほしいのは“今回の”選挙だけ?――東浩紀の反選挙思想|しんかい37(山川賢一)
  • 西部邁、中島岳志の師弟対談 保守と右翼の間にある大きな違い | AERA dot. (アエラドット)

    自民党の閣僚や国会議員にも「ネトウヨ」のような発言が増え、籠池問題で保守派のイメージが暴落した。「あんなのと一緒にしてくれるな」と怒る保守の論客が、沈黙を破った。 続きを読む

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  • ジュディス・バトラー インタビュー「トランプは抑えられない憎悪を解放している」 : おきく's第3波フェミニズム

    バトラーの翻訳なんてわたしなどにはハードルが高くて、他に訳してほしい方々がたくさんいらっしゃるんですが、非常に刺激的な内容で、ついつい恐れながらやってしまいました。多分これまた誤訳がたくさんあるのではないかと思います。ご指摘いただければたいへんありがたいです。 バトラーについては説明は要らないかと思います。インタビューは2016年の10月に行われています。ドイツのサイトのものなので、ドイツ政治状況についてが多いですが、アメリカの占拠(オキュパイ、99% etc)の運動やトランプについても語っています。インタビュアーとのかけ合いというか、インタビュアーがおそらくわざとたたみかけるような質問をして、バトラーがそれに対して否定したり肯定したりして議論が深められていくのが面白いです。 欧米で激化するレイシズムがメイン・テーマになっています。フレイザーのテキストについても言えますが、フェミニスト

    ジュディス・バトラー インタビュー「トランプは抑えられない憎悪を解放している」 : おきく's第3波フェミニズム
  • 視点・論点 「ハンナ・アーレントと"悪の凡庸さ"」 | 視点・論点 | 解説委員室:NHK

    フェリス女学院大学教授 矢野久美子 今から50年ほど前の1960年代前半、ナチスの犯罪をめぐる裁判レポートが、大きな論争を引き起しました。これからお話しするのは、その裁判レポートの著者が何を語ろうとしたのか、ということについてです。 1906年にドイツに生まれたユダヤ人女性で、政治哲学者です。彼女は、ヒトラーの反ユダヤ主義政策によって、ドイツから脱出せざるをえなくなり、1933年にパリに亡命しました。しかし、第二次世界大戦によってフランスで生きることも危うくなり、アメリカ合衆国へと避難し、そこで1945年の終戦を迎えます。 ナチスの全体主義政権下では、ユダヤ人をはじめとする大量の人間が、強制収容所やガス室をともなう絶滅収容所で、生きる価値を奪われ意味なく殺戮されるという事態が起こりました。人間を無用のものとするような言語道断の国家犯罪がなぜ起こったのか、どのようにして起こったのか。こうし

    視点・論点 「ハンナ・アーレントと"悪の凡庸さ"」 | 視点・論点 | 解説委員室:NHK
  • 映画「ハンナ・アーレント」レビュー、思考し続ける大切さと意志の強さ

    ハンナ・アーレントの提唱した「悪の凡庸さ」は、20世紀の政治哲学を語るうえで大変重要なものです。人類史上でも類を見ない悪事は、それに見合う怪物が成したのではない、思考停止し己の義務を淡々とこなすだけの小役人的行動の帰結として起こったとするこの論考は、当時衝撃を持って受け止められました。凡庸な人間がそうした悪になり得るということは、人間は誰でも思考を放棄すればアイヒマンのようなことをしでかすかもしれない。その可能性を考えるのは怖い。なので人はその可能性に眼をつぶり思考停止してしまいたくなる。しかし「悪の凡庸さ」が突きつけるのは、人間と非人間と分け隔てるのは思考することであるとします。 映画「ハンナ・アーレント」は、アーレントがアイヒマン裁判を膨張し、「エルサレムのアイヒマン」を発表し、ユダヤ人の友人やコミュニティから非難されても、思考を止めずに主張を続ける彼女の姿を通じて、思考することの重要

    映画「ハンナ・アーレント」レビュー、思考し続ける大切さと意志の強さ
  • 「啓典宗教における神の絶対性について」はヤバい - 長椅子と本棚

    啓典宗教における神の絶対性について とにかく致命的に粗いです。論理的な飛躍も随所に見られます。ちょっと勉強した大学1年生が作ったメモ、といったところだと思います。最初見たときツッコミ入れるまでもないだろと思ってスルーしたのですが、ブコメで称賛されてるのを見て危機感を覚えたのと、常日頃、自分が適当なことを書いてしまった時は誰かに訂正してほしいと思っているので、ちょっとだけツッコミを入れておきます。 啓典宗教における神の絶対性について まず、この表題が間違っています。当に言いたいことはこれじゃないはず。これについてはあとからまた問題にします。 ユダヤ教ならびにその影響を受けた宗教(キリスト教、イスラム教)を啓典宗教と言います。 「啓典宗教」? いきなり怪しい。この言葉は使わないほうが良いと思います。理由の第一は、これがイスラム教の術語で、あまりニュートラルな言葉ではないということです。「啓典

    「啓典宗教における神の絶対性について」はヤバい - 長椅子と本棚
  • 啓典宗教における神の絶対性について

    ユダヤ教ならびにその影響を受けた宗教(キリスト教、イスラム教)を啓典宗教と言います。啓典宗教の特徴は、神が唯一絶対のものであると規定しているところにあります。唯一というのは他には神はいない、ということですから、分かりやすいのですが、絶対である、ということはどういうことなのか、日人は理解していませんね。絶対と言うのはまず第一に宇宙論的存在証明における価値や原因の起点と言う意味を持ちます。政府に様々な命令権限があるのは、国民の支持があるからですね。現代では国民に価値の起点があるわけです。これが例えば徳川幕府では、将軍に権威があるのは天皇によって任命されているからであり、天皇に権威があるのは神によって国主たることを命じられているから、という理屈になります。つまりある権力組織や権力者は、自分自身では自分の権威を正当化できないのです。権威を正当化できる権威者は必ず外部にいます。そしてその外部の権威

  • 2012年の○冊(政治思想分野)

    例年,形だけでも「~年の三冊」を書いて新年を迎えているのですが,今年は例年以上にを読んでいないので(毎年そんなことを言っているような気もしますが),砂原先生を真似て,政治思想史・政治理論分野での収穫を振り返るという仕方にしたいと思います. もっとも,研究動向の中に位置付けたコメントをするような力量はないので,今年刊行された主な政治学文献のリストを眺めながら,目についたトピックだけさらって書きたいと思います.時系列でもありません. 齋藤純一/田村哲樹 (編) 『アクセス デモクラシー論』日評論社(新アクセス・シリーズ). 篠原一 (編) 『討議デモクラシーの挑戦――ミニ・パブリックスが拓く新しい政治』岩波書店. 自分の専門に近いところから行くと,デモクラシー論についての重要な共著テキスト/論文集が年頭に出ています.前者は思想史から理論,地方政治から国際政治まで幅広い領域での学術的議論を見

    2012年の○冊(政治思想分野)
  • Giorgio Agamben

    The novelty of the coming politics is that it will no longer be a struggle for the seizure and control of the state, but the fight between state and non-state (humanity): an unbridgeable disjunction of the singularity qualunque from state organisation. (The coming community) Giorgio Agamben is best known in the Anglo-American world for his The Coming Community. He writes on Adorno, Benjamin, Schmi

  • 平野啓一郎『私とは何か』

    何気なく手にとったが、ここ数年ずっと考えているテーマ(アイデンティティの複数性と社会的な政策との関係)に近似したものが読めて、とても参考になった。 個人から分人へ という著者のテーマは、僕流に解釈すると、アイデンティティの単数性からアイデンティティの複数性へ、ということだと思う。 著者の面白い点は、この分人主義をさまざまな側面から、平易で明瞭な事例を重ねて記述していることだ。あっというまに読めるが、それでもその深度は測りがたいものもある。例えば、さらっと分人主義が、サンデル的な共同体主義への批判の基礎になるとも示唆していたり(これはアイデンティティの複数性を唱えたアマルティア・センと同じ)、または社交の在り方によって人の個性が決まると述べる箇所などは刺激的だ。 「誰とどうつきあっているかで、あなたの中の分人の構成比率は変化する。その総体が、あなたの個性となる。10年前のあなたと、今のあなた

  • 「永遠のファシズム」ノート - 磁石と重石の発見

    ウンベルト・エーコの「永遠のファシズム」からファシズムの特徴(「原ファシズム」)として挙げられている14項目をメモとして抽出してみる。 永遠のファシズム 作者: ウンベルト・エーコ,和田忠彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1998/10/28メディア: 単行購入: 4人 クリック: 66回この商品を含むブログ (9件) を見る すでに id:t-hirosaka においても取り上げられているのでご参考に。(ここなど) 「永遠のファシズム」ウンベルト・エーコ/和田忠彦 訳 Umberto Eco "CINQUE SCRITTI MORALI" 以下は引用ではなく、大意の要約である。正確を期するには各センテンスの前に掲げた括弧内の数字がおおよその該当箇所なので参照されたい。 (p.38) ファシズムは確かに独裁体制ではあったが、その穏健さからいっても、またイデオロギーの思想的脆弱性から

    「永遠のファシズム」ノート - 磁石と重石の発見
  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

  • 政治哲学入門

    〈紹介〉 リベラル・ナショナリストはグローバル正義とどう向き合うのか D・ミラー著『国際正義とは何か──グローバル化とネーションとしての責任』(富沢克・伊藤恭彦・長谷川一年・施光恒・竹島博之訳)』の刊行に寄せて 英国のオックスフォード大学で政治理論を講じるデイヴィッド・ミラーについては、多くの紹介を要しないであろう。ミラーのこれまでの啓発的な政治理論的取り組みについては、日でもよく知られている。この関連では、社会主義と自由な市場経済とを何とか調停させようとしたミラーの比較的初期の刺激的な理論的かつ実践的試み(市場型社会主義)、そして「リベラル・ナショナリズム」に関する彼の近年の興味深い議論などが、想い起こされる。その関連で「グローバル正義」を論じる書は、これまでの彼の政治理論研究の趨勢からは多少とも逸脱したミラーの新しい問題関心と思い入れを伝えるものと理解されなくもない。 しかし、邦訳

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