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表象と文学に関するirbsのブックマーク (9)

  • 読書感想文 ―東京大学物語とメタフィクション―

    一気読みした。長かった。情報量も多かった。 全体を通して生きることに纏わる自己と社会との深遠なテーマが繰り返し提示されており、村上が何度も挫折や現実と直面させられる中で力強く描き出されており非常に読み応えが合った。 吉野が水野から手を引いた辺りが描写不足にも感じたが、そのような点を一つずつ論っていても仕方ないので割愛。 村上の妄想や思考を非常に長く描写する、同時に分裂した自己の提示、複数の人間の視点から物語を多角的に描き出すなどマンガとしての表現の技巧として高度なものをいくつも感じたが、特に終盤での谷口との心理戦における視覚化された感情の動きや、最終巻の胎内描写が延々と続きながら、文字だけで物語の展開を描いていくところなどはマンガという形式への挑戦を感じた。 最大の問題となりそうなのはラスト。全てが大妄想、それすら妄想、妄想……と夢オチのような下らない終わり方をするのか!と思ってしまったが

    読書感想文 ―東京大学物語とメタフィクション―
  • レンタル射精しない人|山下素童

    ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 『はじめまして。Twitterのプロフィールを見て連絡させて頂きました。レンタルさん...、とお呼びすればよいでしょうか? 美大で日画を専攻しております、ハルカと申します。突然、こんなことをお願いするのは大変恐縮ですが、ただいま大学のデッサンの課題でpenisを描きたいなと思っていまして、レンタルさんが自らのpenisを手で動かしているところを実際に会って見せて頂きたいのです。。。レンタルさんは、そういったお願いも受け入れて頂けますでしょうか? もし不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。もちろん、謝礼はお支払い致します。お返事、お待ちしております。』 ハルカはベッドの上で布団にくるまりながら『レンタル射精しない人』というサービスをしている男性にTwitterでDMを送った。このお願い

    レンタル射精しない人|山下素童
    irbs
    irbs 2019/08/25
    「目のまえの人間が使っている誤った文法が、自分に対して暴力的な作用を及ぼしていることに対し、ハルカは泣いた」
  • プリミティブ表象をめぐって|ucnv|note

    2017年12月8日と9日、中京大学と名古屋市科学館の共同企画により名古屋市科学館プラネタリウムにて「The Edge of Infinity」と題するイベントが開催された。企画者の一人でもあるカール・ストーン氏に招いていただき、彼の演奏とともに世界最大級のプラネタリウムへ投影する映像を作成することになった。また、イベントと同時に内々のものではあったが参加アーティストによるシンポジウムを持つことになった。以下に記すのは、その際私が話した内容に若干加筆修正したものである。 まず、最近の私の興味の中心をお話したいと思います。 コンピュータの普及によって、デジタルメディアは身近になりました。もはや、身の回りの物で、コンピュータが関与していない物を探すほうが難しいくらいでしょう。そのような状況の中で、デジタル性、デジタルネスという特性を、どう定義できるか。特に、目で見るもの、ビジュアルとして、言い

    プリミティブ表象をめぐって|ucnv|note
  • カズオ・イシグロの「信頼できない語り手」とは | 渡辺由佳里 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <社会的、政治的な選択ではなく正統派の作家イシグロがノーベル文学賞を受賞したことには、大きな意味がある> 10月5日、長崎生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞した。人にとっても意外だったらしく、英ガーディアン紙によると、最初は今はやりの「偽ニュース」ではないかと疑ったくらいだという。 イシグロは、1982年に27歳で作家デビューしてから62歳の現在まで長編小説は7作しか刊行していない。専業の小説家としては寡作なほうだ。 しかし、『遠い山なみの光』(A Pale View of Hills)と『忘れられた巨人』(The Buried Giant)以外の長編小説はすべて著名な文学賞の最終候補になっており、1989年刊の『日の名残り』(The Remains of the Day)は世界的に権威があるブッカー賞を受賞した。 イギリス貴族の主人への忠誠心と義務を優先して

    カズオ・イシグロの「信頼できない語り手」とは | 渡辺由佳里 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
  • 「ディストピア小説」から生まれた、グウェノーの未来の音楽

  • 「ファイアパンチ」藤本タツキインタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー

    コミックナタリー Power Push - 「ファイアパンチ」藤本タツキインタビュー 着想は「アンパンマン」? 「売れるマンガ」を描く戦略とは 少年ジャンプ+にて連載されている藤本タツキ「ファイアパンチ」は、祝福者と呼ばれる能力者が存在する世界を舞台にしたダークファンタジー。同作はグロテスクな描写や凄惨なストーリー展開で、連載開始後、瞬く間にWeb上で話題を集めた。 コミックナタリーでは1巻の発売に合わせ藤にインタビューを実施。物語の着想は「アンパンマン」にあったという作品の裏話や、インタビュー中に藤がこぼした「戦略的にマンガを描く」との言葉の真意に迫った。 取材・文・撮影 / 宮津友徳

    「ファイアパンチ」藤本タツキインタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー
  • 蓮實重彦さん、報道陣に「馬鹿な質問はやめていただけますか」 三島由紀夫賞を受賞 | HuffPost Japan

    「第29回三島由紀夫賞」(新潮文芸振興会)の選考会が5月16日に開かれ、フランス文学者で元東大総長の蓮實重彦さん(80)の「伯爵夫人」に決まった。 「第29回三島由紀夫賞」(新潮文芸振興会)の選考会が5月16日に開かれ、フランス文学者で元東大総長の蓮實重彦さん(80)の「伯爵夫人」に決まった。都内で開かれた受賞記者会見で蓮實さんは「まったく喜んではおりません。はた迷惑な話だと思っております」と受賞の感想を不愉快そうに述べた。報道陣からの質問には「馬鹿な質問はやめていただけますか」などと切り返す場面もあり、会見場は異例の重苦しい雰囲気に包まれた。

    蓮實重彦さん、報道陣に「馬鹿な質問はやめていただけますか」 三島由紀夫賞を受賞 | HuffPost Japan
    irbs
    irbs 2016/05/18
    フーコーがこのやり取り聞いたら喜びそう
  • 「江戸の文人サロン―知識人と芸術家たち」揖斐 高 著

    十八世紀のヨーロッパ、フランスでは貴族夫人が政治家・知識人・芸術家を招いて自身の邸宅を社交の場と化し、イギリスではコーヒーハウスに知識人・芸術家・文筆家・商人が集まって日々議論を戦わせた。同じ頃の日でも、江戸大坂京都の三都を始めとした各都市に文人と呼ばれる知識人たちが、詩文書画学問文雅を媒介に寄り合いの場を設けて交遊した。江戸時代に発展した「知識人が自由に離合集散して談笑・議論し、社交する場」(P3)としての文人サロンはどのようなものであったか、様々な興味深い例とともに、文化史の中に江戸時代の文人サロンを位置づけようと試みた一冊。 以前紹介した「『江戸の読書会 会読の思想史』前田 勉 著」とあわせて読むことをおすすめしたい。 文人とは何か、著者は以下の四つの特徴を挙げている。 (1)読書人であり、高度の知識人である。 (2)重大な政治権力の行使に直接的には関わらない。 (3)詩文書画など

    「江戸の文人サロン―知識人と芸術家たち」揖斐 高 著
  • 2012年の人文書関連記事を一挙紹介 | 本が好き!Bookニュース

    2012.12.28 posted by honzuki / Category: その他 / Tags: SF, マンガ, ライトノベル, 古典, 哲学・思想, 料理, 映画・アニメ, 芸術・美術, 音楽 さて2012年のマンガ関連記事をまとめたついでに、人文系書籍関連の記事もまとめてみます。 人文系記事はジャンルが相互に関わっていることが多いので、まずは僕が印象に残っている記事をまず10挙げてみようと思います。 ・荻上チキによる売春の実態を追ったルポ『彼女たちの売春(ワリキリ)』 ・蘆田裕史さんに寄稿してもらったファッション論 ・渡邉大輔さんによる画期的な映画論・映像論『イメージの進行形』 ・速水健朗さんらによるジャニーズ研究『ジャニ研!』 ・『ナチスのキッチン』藤原辰史さんによる、SF『ねじまき少女』論 ・飯田一史さんによる濱野智史『前田敦子はキリストを超えた』レビュー ・月曜

    2012年の人文書関連記事を一挙紹介 | 本が好き!Bookニュース
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