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ブックマーク / courrier.jp (427)

  • 富裕層が集まる「アジアのスイス」シンガポールの不安定化が止まらない | 1500億円の資金洗浄が暴く“国際都市の歪み”

    不安定化する国内情勢 今回の資金洗浄事件が国内のみならず世界中で話題になっているのは、規模の大きさや中国マネーとのつながりだけが理由ではない。「国際的な競争や分断が進むなかでシンガポールは国家の再構築を試み、その結果として生じたリスクが明らかになったからだ」と、政治学を専門とするシンガポール国立大学の荘嘉穎(チョン・ジャ・イアン)准教授は指摘する。 「シンガポールは、『特別なビジネス』のための『特別な場所』でした。つまり(一定の課税が軽減もしくは免除され、タックス・ヘイブンと言われている)ケイマン諸島やモーリシャスとは異なり、流入したグローバル資が再投資されるような場所でありたいと考えているのです。ところが今回の資金洗浄の摘発は、シンガポールのこのやり方に重大な欠陥があることを示しました」 貿易に依存し、外資に対して開放的な同国の経済は、世界的な保護主義の高まりやサプライチェーンの分散化

    富裕層が集まる「アジアのスイス」シンガポールの不安定化が止まらない | 1500億円の資金洗浄が暴く“国際都市の歪み”
    kaos2009
    kaos2009 2023/10/19
  • 歴史学者が検証「ヒトラーの恩恵を受けたのは庶民ではなかった」 | 「大衆を優遇して支持された」説に反論

    ナチ党(国民社会主義ドイツ労働者党)政権は、資産家に厳しく、庶民には実際の利益をもたらしたために、広範な支持を得たという説がよく唱えられる。しかし、歴史学者のマルク・ブッゲルンは、最近の論文でこの説に反論した。当時のドイツの再分配政策は他国と大きく変わらず、むしろ格差が広がったことがわかるという。 独誌「シュピーゲル」がブッゲルンに、ナチス・ドイツにおける平等という幻想について聞いた。 ナチスは「他国より再分配を徹底した」のか? ──ブッゲルンさんは最近の論文で、第二次世界大戦中のナチスの租税政策を、英国や米国の政策と比較していました。その目的はなんですか。 比較することによって、どの程度ヒトラーが富裕層から貧困層への再分配を強制していたか、整理することができます。 たしかに、ドイツの事例のみを観察すると、ナチ政権が社会における不平等に対処しようとしていたという印象を受けます。第二次世界大

    歴史学者が検証「ヒトラーの恩恵を受けたのは庶民ではなかった」 | 「大衆を優遇して支持された」説に反論
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    kaos2009 2023/10/11
  • 低賃金に言葉の壁… そんな日本で働きたい外国人なんてまだいるの? | 英有力紙に在日ライターが寄稿

    人口減少と高齢社会への解決策として、日では外国人労働者の受け入れに関する議論が活発化している。 だが、単に熟練外国人労働者を受け入れれば問題は解決するのか? そもそも賃金水準が低めのうえに言葉の壁もある日で働きたい人材はいるのか? 日で取材活動をしているフリーランスライターのギャビン・ブレアが英紙「ガーディアン」にこうした疑問を提起する記事を寄稿した。 有資格者の就職を阻む言葉の壁 日の蒸し暑い夏のなか、ITスペシャリストの資格を持つスリランカ出身のムルムルは、建設現場で毎週末働いている。パン店でも仕事をしているが、収入を補うためだ。東京にやってきたのは1年前。人口危機対策と外国人労働者の受け入れ増加に向けた取り組みの一環として創出された雇用機会を生かそうと考えていた。 だが、それは大変なことだった。人手不足とされているのに、自身にも理学療法士の資格を持つにも、立ちはだかったのは

    低賃金に言葉の壁… そんな日本で働きたい外国人なんてまだいるの? | 英有力紙に在日ライターが寄稿
    kaos2009
    kaos2009 2023/10/09
  • 高齢者のATM利用を制限する日本の「オレオレ詐欺対策」は“危険な領域”に踏み込んでいる | 英紙「年齢差別的な対応だ」

    コロナ禍の収束にともない、いっとき鳴りを潜めていた「オレオレ詐欺」が再び急増している。英紙がこの日特有の犯罪に注目し、当局の矛盾した対策に警鐘を鳴らしている。 オレオレ詐欺が露呈した悲しい現実 新型コロナのパンデミックは世界を煩わせたが、その一方でさまざまな問題を一時的に改善した。日の高齢者を狙った「オレオレ詐欺」がコロナ禍に著しく減少したことも、その一つと言えるだろう。 だが、新型コロナの収束にともない、オレオレ詐欺は再び急増している。この状況に危機感を覚えた日の当局は、年齢差別的で、非現実的な解決策を採用しようとしている。一歩間違えば、高齢化が進むこの国で老人が「無能者扱い」されるだろう。 オレオレ詐欺は、日人を感情的にする犯罪だ。詐欺師たちは電話口で、緊急事態(交通事故や医療費の請求など)のせいで、ATMに現金を振り込んでもらう必要に迫られた若い親族を装い、高齢者から金を巻き

    高齢者のATM利用を制限する日本の「オレオレ詐欺対策」は“危険な領域”に踏み込んでいる | 英紙「年齢差別的な対応だ」
    kaos2009
    kaos2009 2023/09/01
  • アドルフ・ヒトラーはそもそもなぜ「ユダヤ人」を憎んだのか? | 諸説と歴史的な文脈をイスラエル紙がわかりやすく解説

    アドルフ・ヒトラーがあれほどユダヤ人を憎悪し、虐殺したのには個人的な理由があったのではないかと、これまでさまざまな説が提示されてきた。だがヒトラーを歴史的な文脈で捉えると、異なる理由が見えてくる。イスラエル紙「ハアレツ」のユダヤ人記者が簡潔にまとめる。 アドルフ・ヒトラーがユダヤ人を憎んだ原因を問わずして、ホロコーストを考えることはできない。 彼の政治綱領である『わが闘争』ではその憎しみの説明に紙幅がかなり割かれており、その憎しみは熱狂的なドイツ国家によって明白に共有されたものだった。とはいえ、ヨーロッパのユダヤ人に対するその行為が、性質と規模の両面であまりに途方もないものだったために、研究者らがもっと個人的な原因を探そうとしたのも当然ではあった。 ヒトラーの行為を説明する何らかの深く個人的で心理的な傷があったという証しを探して、学者やその他の人々が入手できるあらゆる証拠を調べたのも無理は

    アドルフ・ヒトラーはそもそもなぜ「ユダヤ人」を憎んだのか? | 諸説と歴史的な文脈をイスラエル紙がわかりやすく解説
    kaos2009
    kaos2009 2023/08/25
  • ノルウェーをEV大国に導いた「甘い政策」が招いた分断 | 行きすぎた“優遇”の撤廃を急ぐ政府だが

    電気自動車(EV)に対する手厚い補助金や減税のおかげで、ノルウェーは世界一のEV先進国となった。 しかしいま、ノルウェー政府はEV補助金の打ち切りへ乗り出しており、業界からは強い反発の声があがっている。加えて、こうした制度が新たな不平等を生んだとの指摘もある。 補助金制度がもたらした国内の分断から私たちが学べることとは──。 補助金が国庫を圧迫! ノルウェー政府が推進した減税や補助金政策、そして充実したインフラ造りによって、ノルウェーはEV先進国の地位を確立した。2023年5月と6月には、新車販売台数の96%をEVとハイブリッドカーが占めるまでになった。2022年には、テスラの「モデルY」がノルウェー史上最高の年間販売台数を記録した。 ところがノルウェーはいま、国民を引き寄せた“甘い”EV補助金をいかに打ち切るべきかという難問に直面している。ノルウェーの例は、ガソリン自動車を廃止するだけで

    ノルウェーをEV大国に導いた「甘い政策」が招いた分断 | 行きすぎた“優遇”の撤廃を急ぐ政府だが
    kaos2009
    kaos2009 2023/08/24
  • 中国国内で視察が殺到─爆発的な経済成長を促す「合肥モデル」とは | 最高の「国家資本主義」のカタチ?

    成長の鈍化が指摘される中国経済だが、そのなかでも特異な伸びを見せているのが安徽省の「合肥市」だ。海外メディアは、地元当局が民間企業に投資する「合肥モデル」が大きな成功要因だと分析する。具体的にどのような仕組みなのだろうか? 中国最速の成長を遂げる市 2022年2月、米メディア「ブルームバーグ」は、「中国共産党はいかにしてベンチャー・キャピタリストになったか」と題した記事を掲載。合肥モデルの特徴についてくわしく解説している。 かつて中国のEVメーカー「NIO(ニーオ)」は経営破綻の危機にあり、テスラのライバル的存在として期待を寄せていた海外のベンチャー・キャピタルや投資家が次々と離れていった。 このとき、NIOへの支援を表明したのが中国共産党だった。安徽省の省都である合肥市は50億元(約1000億円)を拠出してNIOの株式を取得すると、生産拠点を上海から合肥へと移した。

    中国国内で視察が殺到─爆発的な経済成長を促す「合肥モデル」とは | 最高の「国家資本主義」のカタチ?
    kaos2009
    kaos2009 2023/08/23
    不景気下で地方の成功例記事が量産されてくと日本っぽい
  • 若い世代のがんが増えているのは、人類の健康状態が変化しているからなのか | 社会的影響が甚大な、働き盛り世代のがん

    経済への深刻な影響 若い世代でのがん発症の増加は、医療だけではなく、経済にとっても負担になる。病気が回復しても、不妊症、心血管系疾患、二次がんなど、長期的な問題を抱えるリスクが高く、将来的に医療費の負担が増大する恐れがあると研究者たちは言う。 独ハイデルベルク・グローバル・ヘルス研究所の人口・経済学研究ユニット長で北京協和医学院のシミアオ・チェンのチームは、2023年初め、2020年から2050年までの世界のがんによるコストを算出した。その結果、2017年を基準とする不変価格で25兆2000億ドル(約3560兆円)にもなった。これは「世界の国内総生産に年間0.55%で課税した額に相当する」と研究では示された。 「より若い世代ががんを患うと、経済成長に貢献する生産年齢人口を失うことになるため、経済的負担はより重くなります。がんから回復しても、労働の量と質は低下するでしょう」とチェンは語る。

    若い世代のがんが増えているのは、人類の健康状態が変化しているからなのか | 社会的影響が甚大な、働き盛り世代のがん
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    kaos2009 2023/08/15
    “鵜飼らは、いまの児童、青少年、若者は、それより上の世代と比較し、生涯を通じてがんリスクが高い可能性があると、研究論文で警鐘を鳴らしている。それはがんにとどまらないかもしれない。同じ危険因子が糖尿病や
  • 「50歳未満でがんになる人」が世界中で急増しているのはなぜか | 幼少期からのライフスタイルや食生活などが影響?

    世界で増える50歳未満のがん 英国の探検家、写真家、映画製作者であるパディ・スコットは2017年に激しい胃の痛みに襲われた。当時まだ34歳だった彼は仕事で危険な場所に行くこともあり、体力には自信があった。 彼は大きな病院で大腸内視鏡検査を受け、その担当医から腫瘍を見つけるための新しい血液検査のトライアルに参加しないかと誘われた。腫瘍を持たない者として実験に貢献できるだろうと考え、彼はそれに応じた。しかし、その結果わかったのは、彼の大腸には進行性の腫瘍があり、がんは肝臓に転移していたということだった。 彼の体験は、過去30年間で急増した50歳未満のがんの一例に過ぎない。その数があまりに顕著に増加したため、これを流行する病と呼ぶべきだと、主要な疫学者らは訴えている。

    「50歳未満でがんになる人」が世界中で急増しているのはなぜか | 幼少期からのライフスタイルや食生活などが影響?
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    kaos2009 2023/08/15
    “ハーバード大学医学大学院病理学教授(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院兼務)、ハーバード大学公衆衛生大学院疫学部教授の荻野周史”
  • 米紙が報じる「日本の先住民アイヌの、アイデンティティを守るための闘い」 | 民族差別からの逃げ場はないのか

    民族差別からの逃げ場はないのか 米紙が報じる「日の先住民アイヌの、アイデンティティを守るための闘い」 アイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」の会長、差間正樹。伝統的なサケ漁をする権利を取り戻そうと闘ってきた Photo: Chang W. Lee/The New York Times

    米紙が報じる「日本の先住民アイヌの、アイデンティティを守るための闘い」 | 民族差別からの逃げ場はないのか
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    kaos2009 2023/07/19
  • 同性婚が日本で認められない背景にあった、保守政治家と「神道政治連盟」の強い関係 | 宗教右派に依存してきた自民党との強い関係

    神道系政治団体の政治的影響力 何百万人もの日人にとって、神道は精神的修行というより文化的な修行だ。毎年正月を迎えると、多くの人が神社に参拝し、新しい年の幸運を祈る。また、恋愛や受験、就職がうまくいくように祈願する人も多い。 このような儀式は、決まった信条の下におこなわれているわけではない。土着の宗教である神道には、公式な教義も経典もない。一方、日では一般的にほとんど知られていないものの、全国8万社の神社を包括する神社庁の関係団体「神道政治連盟(神政連)」が、同性愛者やトランスジェンダーの権利などに対する保守思想の声を政治家のあいだに広めようとしてきた。 日はG7の国のなかで唯一同性婚を合法化していない。2023年5月のG7広島サミットに向け、米国などの駐日大使らは、性的少数者の差別反対と権利擁護を盛り込んだ法整備を日政府に促してきた。世論調査によると、日では同性婚が大多数に支持

    同性婚が日本で認められない背景にあった、保守政治家と「神道政治連盟」の強い関係 | 宗教右派に依存してきた自民党との強い関係
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    kaos2009 2023/07/09
  • 英王室が「誘拐した」エチオピアの王子 彼の遺骨はいまも「人質」にとられている | なぜ王室は遺骨の返還を拒むのか

    19世紀、マグダラの戦いに勝利した英国は、エチオピアから若き王子を英国へ連れ帰った。アレマエフ王子はヴィクトリア英女王に気に入られ、幸せな生活を送ったとされるが、歴史家の見解は違うようだ。 アレマエフの遺骨はいまも英王室のウィンザー城に眠っているが、エチオピア政府は「誘拐された」王子の遺骨返還を強く求めている。 7歳で英国へ渡る 彼は英国王室の寵児だったのか、それとも戦争捕虜だったのか──。 エチオピアの若き王子が、故郷の東アフリカから8000キロ以上離れた英国のウィンザー城に埋葬されるに至った経緯は、いまだにその波紋を広げている。王子の遺骨の返還を拒んだ英王室は批判にさらされ、英国は再び植民地時代の過去に向き合うことを余儀なくされている。 ディジャズマッチ・アレマエフ王子は、アビシニア(現在のエチオピア)の王位継承者だった。1868年、彼の父で皇帝だったテオドロス2世は、英国軍との「マグ

    英王室が「誘拐した」エチオピアの王子 彼の遺骨はいまも「人質」にとられている | なぜ王室は遺骨の返還を拒むのか
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    kaos2009 2023/07/05
    “Adela Suliman”
  • 長大なトンネルに解剖室…旧日本軍「731部隊」最大規模の“地下実験場”内部が明らかに | 中国の考古学研究チームが調査

    旧満州のハルビン市近郊に拠点を構えていた関東軍防疫給水部部、通称「731部隊」は、人体実験の結果をもとに生物兵器の開発をしていたことで知られる。最近、中国の考古学研究チームが、黒竜江省に残された同部隊の地下研究施設についての報告書を発表。その非人道的な実験の一端を明らかにしている。 中国の黒竜江省文化財・考古学研究所のチームは、第二次世界大戦中、旧日軍の「関東軍防疫給水部部」、通称「731部隊」が生物兵器の開発のために恐ろしい人体実験をおこなっていた地下研究施設を発見した。 施設が見つかったのは、黒龍江省安達市の近郊だ。 長大なトンネルと複数の小部屋 2023年5月、中国の考古学誌「ノーザン・カルチュラル・レリックス」に、この地下研究施設の調査報告書が掲載された。同報告書は、この施設の発見によって、戦争犯罪の新たな証拠が見つかる可能性があると述べている。 「報告書には、いまも残る73

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    kaos2009
    kaos2009 2023/06/22
  • あるドラマをきっかけに台湾で「#MeToo」が過熱! 政治家らが相次ぎ辞任へ | 総統が公に謝罪するほどに発展…

    ネットフリックスドラマの影響で、台湾で#MeToo運動が起きている。 きっかけは、台湾で制作されたネットフリックスのドラマ『WAVE MAKERS 選挙の人々』 だったと、国立中山大学の社会学の教授は米紙「ワシントン・ポスト」に語っている。 4月末より公開された作は、台湾政治選挙の舞台裏を描いたもので、物語は総統選の10ヵ月前から始まる。実際に2024年1月に総統選がおこなわれる台湾では、非常にタイムリーな作品となっており、大きな人気を博している。 物語の中心は、候補者ではなく、選挙をすすめる党内の広報部のスタッフたちだ。公正党広報部の副主任を務める主人公はある日、部下である女性スタッフからセクシュアルハラスメントの被害を受けていると打ち明けられる。相手は同僚の男性で、事件が公になれば党にとっては不利になる可能性がある。 しかし、報復に怯える同スタッフに対し、主人公はこう語る。

    あるドラマをきっかけに台湾で「#MeToo」が過熱! 政治家らが相次ぎ辞任へ | 総統が公に謝罪するほどに発展…
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    kaos2009 2023/06/20
  • 欧米人と日本人の考え方の違いと、日本を揺るがした「あの事件」の裏話─「ノエマ」編集長が語る日本 | 加藤周一や磯崎新の分析は当たっている

    ──日では、数値的・物理的な「事実」や個別の「データ」を重視するあまり、哲学的な概念や立場を重視せず、貶めることさえあります。その傾向は欧米でも見られるのでしょうか。 あるとも言えますが、欧米と日では文化的な背景が違うのではないかと考えます。 東洋の文化はより実存的な事実から出発するのに対して、西洋の文化は観念から出発します。そのため、日は、ある種の集団的な実存主義だと言えます。つまり、誰もが相互に結びつきを持っており、みんなが直面する現実に合わせて容易に考えを変えてしまいます。考えを変えても、それは観念的な矛盾にはならず、問題ともみなされないということです。 反対に西洋では、自らの観念的な立ち位置と相容れない個別の選択は「矛盾」になります。たとえば、保守主義者を自称し市場を持ち上げている人が、電気自動車への補助金政策を望むなどということは「矛盾」なわけです。観念が先行し、その観念の

    欧米人と日本人の考え方の違いと、日本を揺るがした「あの事件」の裏話─「ノエマ」編集長が語る日本 | 加藤周一や磯崎新の分析は当たっている
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    kaos2009 2023/05/31
  • マイケル・サンデルやハン・ビョンチョルの思想はいま必要とされている─「ノエマ」編集長が語る重要性 | 「前に進む原動力になるのは、新しい思考の枠組みだ」

    ──日人に「存命の北米の哲学者の名前を一人挙げてください」と尋ねたら、過半数がマイケル・サンデルの名前を口にすると予想されます。一方、バーグルエン賞を受賞したチャールズ・テイラーやマーサ・ヌスバウムを挙げる人は少数派にとどまる気がします。これはマイケル・サンデルが過大評価されていることを意味するのでしょうか。 サンデルと40年来の知り合いである私に言わせれば、過大評価はありません。ただ、米国では、中国や日ほどの知名度がないのも事実です。もちろんハーバード大学では授業は大人気です。しかし、日中国とは異なり、ホールに1000人を超える数の一般市民を集めて話せるほどのロックスター級の人気は米国ではないのです。 中身のある哲学者だということは間違いありませんので、選考委員の誰かがノミネートすれば、いつかバーグルエン賞を受賞する日も訪れるのかもしれません。 サンデルの人気についていえば、米国

    マイケル・サンデルやハン・ビョンチョルの思想はいま必要とされている─「ノエマ」編集長が語る重要性 | 「前に進む原動力になるのは、新しい思考の枠組みだ」
    kaos2009
    kaos2009 2023/05/31
  • なぜ柄谷行人は賞金1億円超の哲学賞を受賞したのか─哲学誌「ノエマ・マガジン」編集長に聞いた | 「柄谷は、さまざまな境界を越える独創的な思想家」

    ──バーグルエン賞では、選考委員はどんな議論をして受賞者を決めるのですか。 選考委員はバーグルエン研究所から独立して受賞者の選考をしているので、選考委員ではない私は、今回の賞の選考の際にどんな議論があったのかは知りません。毎年、代わり番で6人の有識者に選考委員を務めてもらっています。2022年度の選考委員長は神経学者のアントニオ・ダマシオでした。 この哲学賞の目的の一つは、西洋の思想家だけでなく、西洋以外の地域、とくにアジアの思想家にも目を向けることです。それで選考委員会には、中国人哲学者の汪暉(ワン・フイ)と、香港出身で現在はドイツ在住の哲学者ユク・ホイの2人のアジア系の選考委員もいます。柄谷をノミネートしたのは、この2人でした。 柄谷の思想でとくに評価されたのは次の2点です。一つは、哲学が生まれたのはアテナイではなく、その前の古代イオニアの「イソノミア(無支配)」から生まれたという着想

    なぜ柄谷行人は賞金1億円超の哲学賞を受賞したのか─哲学誌「ノエマ・マガジン」編集長に聞いた | 「柄谷は、さまざまな境界を越える独創的な思想家」
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    kaos2009 2023/05/31
  • 中国が「日本化」の波に飲まれていく… バブル経済の崩壊前と酷似した状況を英紙が危惧 | 世界はこのリスクに備えるべきだ

    世界第2位の経済大国に成長した中国の現状が、90年代前半のバブル期の日と酷似しているという。急速な経済成長から一転、長期の景気低迷に陥った日中国が同じ道をたどる可能性を、英経済紙が検証した。 バブル経済の崩壊は、日人にとっては思い出したくもない悪夢だろう。だが、中国は隣国の負の記憶を教訓にしようとするかもしれない。 不動産バブルがはじけるとともに爆発する“時限爆弾”が、中国でも時を刻んでいるからだ。 バブル崩壊前の日経済と、現在の中国経済には多くの類似性があると指摘されている。最新の研究によれば、中国に「日化」の波が押し寄せる可能性もあるという。 かつての日経済は米国のそれを追い抜くと見られていたが、90年代にその可能性は消えた。2003年になると、日はもはや「すべて順調だ」とうぬぼれていられない状況に陥った。その後も、虚栄に満ちた80年代の不良債権の処理を誤り、「日はす

    中国が「日本化」の波に飲まれていく… バブル経済の崩壊前と酷似した状況を英紙が危惧 | 世界はこのリスクに備えるべきだ
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    kaos2009 2023/05/08
  • 仏紙も注目、女性のリアルを描く異色の漫画家・鳥飼茜の魅力とは | フランスでも人気の日本の漫画家

    『先生の白い嘘』『おんなのいえ』『サターンリターン』などの作品で知られる、漫画家の鳥飼茜。彼女の作品のフランス語版も出版され、フランスでも人気を博している。フランスを訪問した鳥飼から、仏紙「ル・モンド」が話を聞いた。 異色の漫画家 フランスの書店のマンガ売り場において、鳥飼茜の作品は異彩を放っている。フランス人が最初に読んだ彼女の作品は『先生の白い嘘』だった。2020年1月、初めてフランス語版が出版された鳥飼の作品だ。 ⏳ pic.twitter.com/l5PYwY2Toj — Tsundoku Librairie ???? (@Tsundoku_Lib) January 10, 2023 フランス語に翻訳・出版された鳥飼茜の作品。左は『サターン・リターン』、右は『先生の白い嘘』 この作品は、ミソジニーと性暴力を正面から取り上げる。若い教師である主人公の原美鈴は、レイプされたことがある。

    仏紙も注目、女性のリアルを描く異色の漫画家・鳥飼茜の魅力とは | フランスでも人気の日本の漫画家
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    kaos2009 2023/05/01
  • ロサンゼルス市警察の「堕胎班」による取り締まりで起きていたこと | 「ロー対ウェイド判決」が覆った米国は逆行するのか?

    「ロー対ウェイド判決」が覆った米国は逆行するのか? ロサンゼルス市警察の「堕胎班」による取り締まりで起きていたこと 1935年に行われたモーゼス・ヤコブソン博士の裁判。ヤコブソンによる違法な中絶手術を受けた女性は、術後に死亡したとされている Photo: Los Angeles Times/TNS

    ロサンゼルス市警察の「堕胎班」による取り締まりで起きていたこと | 「ロー対ウェイド判決」が覆った米国は逆行するのか?
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    kaos2009 2023/04/20