【ベルリン=吉本博美】イーロン・マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める米国の電気自動車大手テスラ。欧州各地に拠点を広げる中で、従業員の働かせ方が問題となっています。北欧スウェーデンでは、低賃金や待遇の是正を目指して従業員らがストライキでテスラに立ち向かっています。 伝統的に労働組合が強いスウェーデンでは、約9割の人々が企業側と従業員の間で合意した労働協約のもと、安定的な賃金や待遇で働いています。 ところが、テスラはスウェーデンの従業員との労働協約を拒否し続けています。従業員たちは抗議を示そうと11月上旬、同国の港湾都市マルメにテスラの電気自動車を運ぶ大型船が寄港した際、自動車の搬入を阻止する運動を開始しました。 運動の発端となったのは、テスラが自動車整備士130人との労働協約を拒否したことでした。 ストライキ中の職場を、他の職場の従業員が支援する通称「共感ストライキ」が合法のスウェーデ