原題:28 Weeks Later 監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ 脚本:ローワン・ジョフィ、ファン・カルロス・フレスナディージョ、E・L・ラビニュ、ジーザス・オルモ 愛が世界を滅ぼす。この映画は、恐ろしいことに、そんな絶望を突きつける。 断っておくと。この映画を見たのは、ちょうど時間が良かったから、という消極的な理由で前作を見ないで鑑賞だったんだけれども。それでもこの映画、ちょっとすごいなと思った。 この映画は、安全が戻ったはずの米軍管理下のイギリスの街で、ゾンビになる病が再発する最悪の二次被害を描いた映画なんだけれども。一人の男の「罪悪感」から始まっている。この映画は誰が悪かった、と言える映画ではなく、さまざまな予期せぬ要素が絡み合っている。そしてその「感情」の発露は、決して「悪意」ではない。ただ、愛するものがいて、誰かに会いたいと願ったり、自分の罪にのたうち回ったり、もし