グロバールに拡散を続けるフェイクニュースの生態系。その拡大を支えているのは、ユーザーの根深い“メディア嫌い”だ。 メディアによるノウハウの蓄積とリソースは、フェイクニュース対策には欠かせない。だが果たして、“メディア嫌い”の壁は越えられるのか? 米ニューオリンズで、9月12日から3日間の日程で開かれていたオンラインニュース協会(ONA)の年次カンファレンスの、今年の参加者は2,800人。中心テーマになっていたのが、フェイクニュース対策とメディアの信頼回復だ。 筆者撮影フェイクニュースの検知とファクトチェックは、拡散の防波堤だが、それだけではダメージは止まらない。ユーザーに届くことが必要だ。 だが、その役割を担うメディアの信頼低下が、大きな壁となっている。 そしてカンファレンスでは、いくつかの処方箋も示されている。 「私たち(メディア)が人々に信頼してほしいのなら、私たちの方も人々を信頼しな