厚生労働省は、生活保護世帯で育った大学生らの生活状況に関するアンケート結果をまとめた。それによると、進学に伴う保護費減額の影響で家族が食費を節約していると答えた学生が6割に上った。子どもが大学などに進学すると、家族と家計を別にする「世帯分離」が行われ、保護費が減る。アンケートからは世帯分離に伴う生活費への影響が浮かんだ。 調査は、生活保護世帯の実家で暮らす大学生、短大生、専修学校生らを対象に昨年11~12月に実施。2025人から回答(回収率45・6%)を得た。厚労省がこうしたアンケートを実施するのは初めて。