米ワシントンにあるジョージタウン大学は、奴隷272人を売って大金を手に入れた。200年近く前のことだが、その過去に向き合い、償いに乗りだす。大学当局によると、売られた奴隷の子孫たちを優先的に入学させるなどの措置を検討している。 同大のジョン・J・デジョイア学長は、正式な謝罪を表明するとともに奴隷問題に関する研究機関の創設を計画している。また、奴隷の労働が大学の維持に貢献し、奴隷売却が大学の財政危機を救ったことなどを広く記憶に留めるための記念碑を建てる。さらに、大学キャンパスにある二つの建物の名称を変更し、一つは奴隷にされたアフリカ系アメリカ人の名前を、もう一つにはカトリック教会に所属していたアフリカ系アメリカ人教育者の名前を冠する。 学長の計画には、いまのところ奴隷の子孫への奨学金の支給は含まれていないが、この問題は大学の委員会で前向きに協議することになるとみられる。 大学への入学で、売ら