ワンボードコンピュータ「Raspberry Pi 」でオーディオを楽しむための方法を、あれこれ模索しながらご紹介していく連載企画の2回目をお届けします。第1回目は非常に多くのアクセスをいただきましたが、まだ概要をご紹介したばかり。課題は山積み…ということで、今回はオーディオメーカーに出向き、きちんとした環境で音質やポテンシャルを確認してもらうことにしました(編集部) ■まずはベテランに話を聞こう 筆者が「ラズパイ・オーディオ」に惚れ込んでいる理由は前回説明したが、それで説明しきったわけではない。今回は、オーディオメーカー視聴室へ出向く前に、ラズパイ・オーディオの"素性のよさ"について説明しておきたい。ハードとソフトの両面にわたり、他のデバイス/OSにはないアドバンテージがあるのだ。 まず、ハード面から。最新モデルのRaspberry Pi 2 Model Bに積まれるCPUのARM Cor
iFIオーディオ主任エンジニア、トルステン博士かく語りき(4)連載インタビュー付録:PCM vs DSD 実際に何が“ネイティブDSD”、またはネイティブPCMを構成しているのかは、重要な問題になっています。PCMとDSDは根本的に異なるフォーマットです。このことはPCMとDSDのそれぞれのデジタル化された波形の素の状態を観察すればはっきりと分かります。 それぞれのフォーマットは異なる長所と短所を備えています。一つのフォーマットからもう一つのフォーマットに変換する際は必ずデータの損失が発生します。さらに悪いことに、そのプロセスの中で、私たちはひとつのフォーマットを並外れたものにしているものを何でもかまわず取り除き、その上同時にもう一方のフォーマットの限界を押しつけてしまうという傾向があります。結果として、私たちは両方のベストが得られるどころか、片方のベストすら享受することなく、両方の“悪い
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