電子書籍取次とは、電子化したマンガなどのコンテンツを出版社から預かり、米アマゾンの「キンドル」や楽天傘下の「コボ」といった電子書店に卸し、そこでの販売額に応じて収入を得る中間流通のビジネスだ。 紙の書籍でも、出版社と書店をつなぐ取次業者が存在するが、それを電子書籍で行っている。メディアドゥを含む電子書籍取次業者は一般的に、電子書店で販売された金額の10%程度を得ている模様だ。 LINEマンガへ独占提供 ただしメディアドゥの場合、コンテンツの取次販売にとどまらない。2013年4月からは、LINEの漫画閲覧サービス「LINEマンガ」へ、電子版の漫画コンテンツとともに、読者への配信システムも、独占提供を開始した。単純な電子書籍の取次に比べ、システム提供分も上乗せされて利幅が厚いため、メディアドゥはこの分野を重点的に伸ばしていく方針だ。 メディアドゥの2016年2月期業績は、売上高が前年同期比39