治療方針を決定する際に取り入れられるのが、「根拠に基づく医療」を意味するEBMです。 治療方法には、民間療法から最新の研究データをもとに考えられた方法までさまざまなものが溢れています。そのどれを選ぶか、どれを信じるかを考える際に重要なEBMについて、その定義や歴史、具体的な流れなどを見ていきましょう。 EBMは根拠に基づく医療のこと EBMとは「Evidence-Based Medicine」の略称で、「根拠に基づく医療」を意味します。 医療従事者のこれまでの経験や勘、権威者が推奨している、科学的に証明されていない方法などから治療方法を選択すると、効果が期待できないどころか患者にとって悪影響を及ぼすこともあるかもしれません。 そのようなことが起きないよう、具体的なデータ、客観的な結果が出ている方法など、信頼できる根拠がある治療方法を選択し、患者に合わせた治療をするためにEBMは重要です。