これからの企業経営の鍵を握る「サステナビリティ」「人的資本」。奇しくも両テーマを扱う「伊藤レポート3.0」「人材版伊藤レポート2.0」が2022年に公表された。 経済産業省が2022年8月に公表した「伊藤レポート3.0(SX版伊藤レポート)」は、企業に対して、企業自身と社会のサステナビリティ(持続可能性)の「同期化」に必要な経営・事業改革、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を促している。 気候変動、人権問題、パンデミックなど、急激に事業環境が変化し、社会のサステナビリティを企業経営に織り込む重要性が高まっているからこそ、SXの実践が「これからの稼ぎ方」の主流になるという。コーポレートガバナンス改革をけん引した14年の「伊藤レポート」、17年の「伊藤レポート2.0」に続く第3弾だ。 同じく、経済産業省は22年5月、「人材版伊藤レポート2.0」を公表。「人的資本経営」の重要性、