博士人材のジョブ型研究インターンシップ(就業体験)に関心がある企業のうち、ジョブディスクリプション(JD、職務記述書)提示まで進むのは半分ほど―。文部科学省による「ジョブ型研究インターンシップ」事業で、このような傾向が明らかになった。日本人学生よりも留学生の方が積極的で応募の7割、マッチング成立案件の4割を占めている。企業も学生も伝統的な制度や意識からもう一歩、踏み出すことが求められそうだ。 文科省が2021年度に試行し、22年度から本格展開を始めたジョブ型研究インターンシップは、博士後期課程の学生が対象だ。企業が業務内容を明記したJDを示し、その内容を踏まえて博士学生が応募する。マッチングが成立すれば、2カ月など長期の有給インターンシップとなり、単位も認定される。博士学生は学部生や修士学生と違い、就職活動時期が制限されていない。そのためジョブ型雇用につながりやすいと期待されている。 22