総合研究博物館では、2023年11月に国内の博物館及び博物館相当施設で働く専門職員を対象とした「学芸員専修コース」を開催することとなりました。 【実施期間および場所】 期間:令和5年11月13日(月)~17日(金) 場所:東京大学総合研究博物館 3階第一演習室 【テーマ】 サイエンス&アート:植物標本と植物画 自然史系の学問にとって、標本は一次資料としてなくてはならないものです。植物学の分野でも、研究のための標本が世界中で集められ、蓄積されてきました。しかし、 植物標本は生時の色をとどめることが難しく、またおし葉標本を作製する過程で三次元の構造が変形してしまう欠点がありました。その欠点を補うために、生時の色や形 を再現し記録するために植物画が描かれてきました。したがって、科学における植物画には正確な再現性が求められます。一方、植物は形が多様で多彩なことから、絵画 のモチーフとして用いられる
2023年1月18日に広島大学総合博物館(以下、当館と略)で中坪 孝之(なかつぼ たかゆき)館長(大学院統合生命科学研究科 教授)と、明治大学博物館の千葉 修身(ちば おさみ)館長が館長対談を行いました。対談では、両館の取り組みを紹介するとともに学生の活動や大学博物館のこれからなどについて、活発な議論がなされました。 当館では、2021年のミュージアムキャラクターアワードにおいて明治大学のキャラクター「めいじろう」と当館キャラクター「ヒロッグ」が1位をかけて競い合ったことを縁として、SNSでのキャラクター同士の交流やオリジナルコラボグッズの作成を共同で行ってきました。その後も両館の交流は続いており、1月17日に明治大学博物館長らが東広島キャンパスを訪問し、当館本館やサテライト館、東広島植物園などを視察されました。また翌18日には当館館長との館長対談が実現しました。 今後は明治大学博物館と当
丸の内の高層ビルJPタワー/KITTEの2階に、東大が所有する剥製や化石などの貴重な学術資料が並んでいる博物館がある。現代社会のミュージアムの役割を追求するべく2013年に生まれたインターメディアテク(間メディア実験館)だ。(取材・堀添秀太) 標本の重要性 インターメディアテクには、良質で貴重な鳥類の標本のコレクションが展示されている。中にはかつて皇室に献上されたものもある。このような標本の大切さを、松原始特任准教授(東大総合研究博物館)は次のように語る。 「現在は標本自体のデジタル化の動きが進んでいますが、全てのデータをデジタル化することはできません。いま分かっている点に着目するならデータがあればいいですが、研究というのは新しいことを探求するので、すでにわかっている点に着目したデータでは引き出せる知識に限界があるため、標本が必要になるはずです」 また、インターメディアテクの展示物は東大で
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一定の要件を満たした自治体や財団法人などの施設が対象となっている博物館登録制度に民間施設を追加する博物館法改正案が、2月22日に閣議決定された。2023年4月1日施行予定。登録済みの施設も新たに審査が必要となるが、試行後5年間は経過措置として登録博物館とみなされる。 博物館施設には美術館や水族館も含まれ、改正案では国や独立行政法人以外の全法人が対象となり、私立大学や民間企業が運営する美術館なども登録ができるようになる。対象を広げることで、文化施設の観光促進や地域貢献へとつなげたい考えだ。
1 規制の目的、内容及び必要性 (1) 規制を実施しない場合の将来予測(ベースライン) 博物館法は、資料の収集・保管、展示・教育、調査・研究といった博物館の基本的な機能を果たすために必要な要件を備えた施設を登録し、登録された施設について税制上の優遇措置等の振興策を講ずることによって、当該施設の健全な発達を図るものである。 現行の登録制度においては、博物館の設置主体を地方公共団体や一般社団・財団法人等に限定し、登録要件として、必要な博物館資料を有していること、必要な学芸員その他の職員を有すること等を設け、都道府県等教育委員会の審査を経たものを、博物館として登録することとされている。 しかしながら、法の制定から約70年が経過し、民間の会社等が設置した施設においても、博物館の基本的な機能を有するものが増加しており、これらが国民の教育、学術及び文化の振興に果たす役割に鑑みれば、これらの施設も登録の
「大学ミュージアム」をご存じだろうか。大学内にある博物館や資料館などの総称だ。展示テーマは、各大学の個性豊かな創設者や研究分野など。料金は比較的安く、有名建築家による歴史的な建物も数多い。キャンパスの雰囲気を味わえることもあり、隠れた人気スポットとなっている。(金井恒幸) 神戸市営地下鉄「学園都市駅」から徒歩5分ほどの流通科学大(神戸市西区)。敷地中央にあるのが、大学創設者でスーパーマーケット「ダイエー」創業者の中内功氏(1922~2005年)をテーマにした「中内功記念館」だ。 自社工場や独自ブランドの確立…。流通業の革命児だった中内氏の「へこたれない」軌跡を紹介し、当時の商品が並ぶ。「ネアカ のびのび へこたれず」という自筆のパネルも飾られている。 同じく大学内にある「ダイエー資料館」には、中内氏が57年、大阪・京阪電鉄千林駅前に開いた「主婦の店ダイエー」1号店が再現されている。ミュージ
学術資料の収集や保存、展示を目的に、多くの大学に設置されている博物館。従来、地味で保守的な印象を持たれがちな施設だったが、最近は意欲的なリニューアルが相次いでいる。 東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)にある東大総合研究博物館は、5月に常設展の大幅改装を果たした。これまで非公開が通例だった研究室や収蔵庫をガラス張りにし、日常の研究活動そのものを来館者に展示する野心的設計だ。 学術標本400万点以上を収蔵する同館。新常設展では、日本考古学や人類学の基盤を築いたモースが大森貝塚で発掘した縄文土器や、ナウマンゾウに名を残す地質学者のナウマンが発掘したゾウ化石、シロサイやキリンの骨格標本など、大量の収蔵品が並ぶ。 中でもその巨体で存在感を放つのが、放射性炭素年代測定で使われるコンパクトAMS(加速器質量分析装置)。実際に研究者らが装置を使う様子もガラス越しに見ることができる。同館の西野嘉章館長は
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