規制線が張られた教会自爆テロ犯一家の自宅。郊外の比較的裕福な地区に住んでいた(14日、インドネシア・スラバヤで)=AP 【ジャカルタ=一言剛之】インドネシアで5月に入り、テロが頻発している。 子連れの家族がテロに及ぶ事件が相次いでいるのが特徴だ。中東などで勢いを失っているイスラム過激派組織「イスラム国」が、イスラム教徒が多い同国で存在感を示すため、今後も子供を巻き込んだテロを起こす恐れがある。 ◆父が娘に爆弾 ジャワ島東部にあるインドネシア第2の都市、スラバヤで13日朝、キリスト教会3か所で自爆テロが発生し、50人以上が死傷した。現場では、子供4人(9~18歳)を含む一家6人の死亡も確認され、この一家による自爆テロと断定された。 地元紙「コンパス」などによると、40歳代の父親のディタ・ウプリアルト容疑者は、同国の武装グループ「ジャマー・アンシャルト・ダウラ(JAD)」のスマトラ地域の指導者