米ミネソタ州ミネアポリスで行われた、アジア人へのヘイトクライム(憎悪犯罪)に対する抗議デモの参加者ら(2021年3月18日撮影)。(c)Kerem Yucel / AFP 【3月19日 AFP】米ジョージア州アトランタ(Atlanta)で白人の男がマッサージ店3軒を相次いで銃撃し、アジア系女性6人を含む8人を殺害した事件で警察は、容疑者の犯行動機は人種に基づいたものではなく、「セックス依存症」の「誘惑」排除が目的だったと供述していると発表した。 いったい何を対象としたヘイトクライム(憎悪犯罪)なのだろうか。 多くの米国人にとって、いつものように仕事をしていた罪のない女性たちが殺意の標的となったことは、人種差別やミソジニー(女性嫌悪)として単純に分類できる問題ではなかった。階級や米国の銃規制、容疑者が抱えているかもしれない精神疾患だけで判断できるものでもない。事件は、その全てを同時に内包して