フィリピン大統領選が9日、投開票された。地元メディアによると、1986年まで独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男で元上院議員のフェルディナンド・マルコス氏(64)が他の候補を大きく引き離し、当選が確実な情勢となった。 【写真】支持を呼びかけるフェルディナンド・マルコス氏。SNSでは、幼い頃からの愛称「「BBM」というニックネームがハッシュタッグになってあふれていた 複数の地元メディアが同日夜に報じた選挙管理委員会の非公式集計(開票率66・1%)では、マルコス氏が2172万票、2位の現職副大統領レニ・ロブレド氏(57)が1028万票を獲得し、差が開いている。有権者数は約6700万人。 投票は同日午前6時から始まった。投票所では新型コロナウイルス対策の検温と入場制限を実施。選管は前回選挙よりも投票時間を3時間長く設定した。