カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で、収賄罪と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)に問われた元衆院議員、秋元司被告(52)の控訴審判決で、東京高裁は22日、懲役4年、追徴金約758万円の実刑とした1審・東京地裁判決(2021年9月)を支持し、無罪を主張する被告側の控訴を棄却した。 【図解で振り返る】秋元被告のIR汚職事件を巡る構図 1審判決は、元議員がIR担当の副内閣相と副国土交通相だった17年9月の衆院解散当日、IR参入を目指す中国企業の元顧問2人=いずれも贈賄罪で有罪確定=から衆院議員会館で現金300万円を受け取るなど、18年2月までに同社側から計約758万円相当の賄賂を受け取ったと認定した。 また、保釈中の20年6~7月には元顧問2人に対し、現金授受の現場に元議員がいなかったとの虚偽証言をしてもらう見返りとして計3500万円の提供を持ち掛けたとした。 元議員側は控訴審で、「
今国会で問題が追及されている「政策活動費」。政党から政治家個人に支出される政治資金で、使途の公表義務がないため、「抜け穴」「裏金の温床」と指摘されてきたが、その “行方” の一端が見えてきた。 2月14日の「中国新聞」は、自民党・甘利明議員が2019年の参院選で、「陣中見舞い」として、全国の公認候補に100万円を配っており、その原資が政策活動費だった可能性がある――と報じている。 2019年7月の参院選当時、甘利氏は自民党の選挙対策委員長。甘利氏が宮城選挙区の公認候補だった愛知治郎元参院議員の後援会幹部に現金100万円を渡していたことが、愛知氏らへの取材でわかったとしている。 この「甘利氏の100万円」が発覚したのは、2019年の参院選での河井克行元法相の買収事件がきっかけだった。検察が押収した河井元法相のメモには「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と書かれており、
2019年の参院選で自民党の選挙対策委員長だった甘利明衆院議員(74)が、宮城選挙区の同党公認候補だった愛知治郎元参院議員(54)の応援で同選挙区に入った際、愛知氏の後援会幹部に現金100万円を渡していたことが13日、愛知氏らへの取材で分かった。 【一覧】2019年に政策活動費を受け取った政治家と受領額 甘利氏は、同じ参院選の広島選挙区で大規模買収事件を起こした河井克行元法相(60)にも現金100万円を提供。党の資金を使って全国各地の同党公認候補側に陣中見舞いとして100万円を配ったと、中国新聞の取材に説明していた。 一方で、甘利氏が関係する主な政治団体や自民党の政治資金収支報告書(19年)を見ると、いずれの100万円も記載されていない。使途公開の義務がなく、事実上の裏金と指摘される自民党の「政策活動費」を使い、陣中見舞いとして「裏金」を全国で配り回っていた可能性がある。 愛知氏らによると
突然の宏池会(岸田派)解散宣言を行った岸田文雄総理に対し、寝耳に水だった麻生太郎・自民党副総裁は不快感を顕わに――。蜜月だった両者の間に亀裂が入り、岸田内閣の先行きは不透明さを増している。そんな折、自民党政権に新たなスキャンダルが発覚した。「週刊新潮」の取材によって、政務三役のひとりが「有権者買収」をしていた疑いが浮上したのだ。 【写真を見る】「違法接待」疑惑のある工藤彰三議員 *** その政務三役とは、自民党、愛知4区選出の工藤彰三内閣府副大臣(59)。名古屋市議を2期務めた後、2012年の衆院選で初当選を果たし、現在4期目。18年には国交政務官に就任し、昨年9月からは拉致問題や少子化対策などを担当する内閣府副大臣を務めている麻生派の議員だ。 「工藤さんのところの政治資金の扱いは極めてずさん。18年には会員制集会の収支を政治資金収支報告書に全く書いていなかった、と大きく報じられています」
昨年4月の東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で、木村弥生・前区長(58)が当選後、陣営幹部だった元区議に現金100万円を提供した疑いのあることが関係者の話でわかった。元区議に対しては、同法違反容疑で逮捕された柿沢未途衆院議員(52)も約80万円を提供したとされる。東京地検特捜部は、木村氏が提供した現金には柿沢容疑者と同様に区長選の買収の趣旨が含まれるとみており、木村氏を同法違反で17日にも在宅起訴する方針。 【図解】4月の江東区長選を巡る山崎・柿沢・木村、3家の構図 関係者によると、元区議は陣営で木村氏を支持する区議らのとりまとめ役を担っていたが、区長選と同日程で行われた自らの区議選では落選した。木村氏は特捜部に対し、元区議に現金100万円を渡したことを認めた上で、現金の趣旨について「生活費として渡した」と説明し、「選挙を手伝ってくれた感謝の気持ちもあった」と話しているという。
東京都江東区の区議選で、候補者の応援をする柿沢未途衆院議員=2023年4月、柿沢議員のX(旧ツイッター)から 東京都江東区長選をめぐる事件で、前法務副大臣で衆院議員の柿沢未途(みと)容疑者(52)=東京15区、自民党を離党=とともに昨年12月に公職選挙法違反容疑で逮捕された秘書4人全員が、これまで否認してきた区議らに対する買収容疑を認める方針に転じたことが、関係者への取材でわかった。柿沢議員が容疑を一転して認めたことを踏まえて判断したという。 【図解】「柿沢からのお届け物」は選挙買収?政治活動? 曖昧な線引き 秘書4人は、政策秘書の伊藤正樹(51)、公設第1秘書の柚留木(ゆるき)成人(65)、私設秘書の後藤周(38)と森川直樹(34)の各容疑者。昨年4月の江東区長選で木村弥生・前区長(58)=辞職=を当選させる選挙運動の報酬として、柿沢事務所全体で、区議や陣営スタッフら14人に計336万円
東京・江東区長選挙をめぐり、区議らを買収した疑いなどがもたれている衆議院議員の柿沢容疑者がこれまでの否認から一転し、容疑を認める意向であることがわかりました。 【映像】柿沢議員、買収などの容疑認める意向 衆議院議員の柿沢未途容疑者(52)は、4月の江東区長選挙の報酬として、区議らに合わせて約260万円を提供し買収したほか、選挙期間中に有料広告を違法に掲載させた疑いで12月、東京地検特捜部に逮捕されました。 その後の関係者への取材で、柿沢容疑者が区議の買収を含めたいずれの容疑についても認める意向に転じたことがわかりました。 柿沢容疑者は逮捕前の任意聴取に対し、現金の配布を認めた上で買収の趣旨については否認していました。(ANNニュース)
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が23日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、石川県の馳浩知事が東京五輪の招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に内閣官房報償費(機密費)を使って贈答品を渡したと発言し、その後謝罪と撤回した問題について言及した。 【写真】還暦祝いではしゃぐ玉川氏 玉川氏は五輪で活躍する選手たちについては感動すると前置きした上で「この東京五輪に関していうと今までも買収の事件がありました。それから談合、五輪を食い物にして金を懐に入れようという話が今までもあった」と振り返った。続けて「今度は五輪を呼んでくる時に金を使って買収してたのか? というふうにに思われるようなことがこうやって出てくる」とし「東京五輪のベールを一枚剥がすとですね、そこは汚れていたというふうにどんどん見える状況が続いている」述べた。 玉川氏は汚職事件にも発展した東京五輪を念頭に30年の冬季五輪・
4月の東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で、木村弥生・前区長(58)を支援した自民党衆院議員の柿沢未途・前法務副大臣(52)側が東京地検特捜部に、「区長選前に自民党区議ら5人に各20万円を渡した」と説明していることがわかった。2人は後に返金したが、特捜部は、柿沢氏が木村氏を当選させる買収目的で少なくとも計100万円を提供した可能性があるとみて詰めの捜査を進めている。 【写真】柿沢氏と木村弥生・前区長のツーショット 関係者によると、柿沢氏は木村氏が出馬を表明した後の2月、自民党区議ら10人以上に現金を配るよう秘書らに指示。秘書らが各20万円の提供を申し出て5人が受け取り、このうち2人が返金した。残りは面会や現金提供の申し出を断った。 特捜部の任意の事情聴取に現金を受け取った区議の一部は「区長選の応援依頼の意味もあると思った」と述べる一方、秘書らは「区議選の陣中見舞いだ」と買収の趣旨を否
東京の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、柿沢未途衆議院議員側から現金20万円を受け取ったとみられる自民党系の区議が5人にのぼることが関係者への取材でわかりました。 東京地検特捜部は今年4月の江東区長選挙で、木村弥生前区長を支援した柿沢未途議員の地元事務所などに先週、家宅捜索に入りました。 関係者によりますと、柿沢議員は2月に秘書らを集めた会議で、一部の自民党系の地元区議に20万円の現金を配布するよう指示していたということですが、実際に区長選前に柿沢議員側から現金20万円を受け取ったとみられる区議が、5人にのぼることが新たにわかりました。 2人は受け取った後、返却したということで、日本テレビの取材に5人のうち3人は買収の意図は感じなかったなどと話しています。 特捜部は22日、新たに2人の区議の自宅などに家宅捜索に入っていて、現金配布の趣旨など慎重に調べるものとみられます。
松野博一官房長官は20日の記者会見で、石川県の馳浩知事が東京オリンピックの招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を用いて贈答品を渡したと発言したことについて「発言は撤回されている」としたうえで「官房報償費は国の機密保持上、その使途等を明らかにすることが適当でない性格の経費として使用されてきており、その個別具体的な使途についてお答えすることは控える」と述べた。 【フローチャート】五輪談合はこういう構図 また松野氏は「個別事例の取り扱いはIOCの権限と責任において判断される」と述べた。政府として授受の有無についての認識や、事実関係の調査をする意向があるかについては「先ほど申し上げたとおり」との回答を繰り返した。 馳知事は17日、東京都内であった講演で、当時の安倍晋三首相から「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と告げられたなどと述べ、当時100人余
今年4月の東京都江東区長選をめぐり、自民党衆院議員、柿沢未途・前法務副大臣が、木村弥生・前区長を当選させる目的で江東区議らに現金を渡した疑いがあるとして、東京地検特捜部は、11月16日に、柿沢氏の江東区の事務所などを公職選挙法違反(買収)容疑で家宅捜索したと報じられた。 当初は、木村氏陣営が選挙中に違法な有料ネット広告を掲載したという同法違反容疑による捜査だったが、今回の強制捜査は、柿沢氏本人を買収の容疑者とする捜索差押許可状に基づくものと報じられており、柿沢氏本人を被疑者とする買収の公選法違反事件が立件されているようだ(以下、「柿沢事件」という)。 今後、国会会期後の柿沢氏の逮捕、起訴が焦点となっていくことになるのであろう。 このような「政治家間の買収事件」には、もともと、買収事件としての立証に関して多くの問題があり、それは、2019年参院選広島地方区での河井克行元法務大臣の現金買収事件
柿沢未途衆院議員の地元事務所から押収品を運び出す東京地検特捜部の係官ら=2023年11月16日午後11時16分、東京都江東区 4月の東京都江東区長選をめぐる買収容疑事件で、少なくとも3人の江東区議が東京地検特捜部の任意聴取に対し、自民党衆院議員の柿沢未途(みと)・前法務副大臣(52)側から約20万円ずつの現金を受領したと説明し、「区長選の応援を求める趣旨があると思った」と買収の趣旨まで認める供述をしていることが、関係者への取材でわかった。 【写真】「この薬が効くらしい」とは言ったが… 柿沢氏との一問一答 木村弥生・前区長(58)=辞職=が初当選した選挙について特捜部は16日、柿沢氏に対する公職選挙法違反(買収)容疑で、柿沢氏の江東区の事務所、複数の秘書や区議らの自宅を捜索した。
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