立憲民主党の枝野幸男前代表が復権に向け、再始動した。 代表時代にまとめた社会像「枝野ビジョン」の改定版を8月末に発表。リベラル系の旗頭として存在感を示したい考えだ。党支持率は低迷し、党内で泉健太代表への不満がくすぶる中、返り咲きへの布石との見方が出ている。 【国会議員情報】枝野 幸男(えだの ゆきお)氏 「今、日本には猶予がない。次の選挙で政権を取らなければいけない」。枝野氏は30日、地元さいたま市で開いた集会で、こう強調。代表時代には党の理念を十分伝えられなかったとの反省にも触れた。支援者からは「もう一回(代表を)やれ」との声が上がった。 ビジョン発表以降、枝野氏は立民最大勢力のリベラル集団「サンクチュアリ」の研修合宿で講演するなど活動を活発化させている。党所属国会議員には、再登板への意欲を伝えた。 新ビジョンは「支え合うまっとうな社会」を合言葉に、保育・介護職員らの待遇向上や再生可能エ