虫歯になりやすい、真っすぐ生えてこないことが多い、歯茎が腫れて痛みが出やすい――。こうしたネガティブなイメージを持たれやすい「親知らず」。実際に歯や歯茎のトラブルを引き起こす原因となることも多いため、歯科医院で「抜いた方がいい」と言われた経験がある人も多いと思います。 そのため、ネット上では「どうせ抜かれる運命なのに、何のために生えてくるんだろう」という疑問をはじめ、「どうして生える人と生えない人がいるの?」「他の歯より、抜いた後の痛みが強いのはなぜ?」との声も多くあります。 謎の多い歯である「親知らず」のさまざまな疑問について、吉祥寺まさむねデンタルクリニック理事で歯科医師の園田茉莉子さんに聞きました。 大昔の食生活の名残?Q.まず、「親知らず」という歯について教えてください。 園田さん「親知らずとは、上下左右に1本ずつ、前歯から数えて8番目の位置に生えてくる大きな歯を指します。歯科では