シーズン開幕直後の4月、マウンドに立つ日本ハム・伊藤大海の姿は1カ月前と明らかに違った。雄叫びを挙げながら、打者をねじ伏せる。気迫あふれるピッチングが持ち味の右腕から、魂が抜け、抜け殻のようになっていた。 【写真】「楽しくないのに…」マウンドにしゃがみ込む伊藤大海…白煙あげて復活の力投までを一気に!WBC神リリーフに大谷さん感謝の頭ナデナデ…「翔平!」村上が呼び捨て絶叫ビールかけ…侍ジャパンのWBCでの戦いも見る(100枚超) ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝の“陰の立役者”に、いったい何があったのか――。伊藤は、小学2年で野球を始めてから初めて味わう感情に襲われていたことを明かした。 「初めて野球したくないって一瞬、思いました。今までそんなことなかったんですけど…。何でやっているんだろうみたいな…。楽しくないのに、なんでやらないといけないんだろう。お金もらってやっているの
「ポスト栗山」の人選が難航しているという。 今年のWBCで2009年大会以来の世界一を達成した侍ジャパンは、栗山英樹監督(62)が5月31日の任期満了に伴って退任。NPBの井原事務局長を委員長とし、12球団のフロントなどがメンバーの「侍ジャパン強化委員会」が中心となって後任人事を進めている。 お会計は30万円以上? ダルが自腹で振る舞った宮崎高級焼肉店「投手決起集会」の一部始終 井原事務局長は監督の決定時期について、「特別のメドはないが、11月に大会(『第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ』)がある。そこから逆算すると、8月末ぐらいには体制をつくらないといけないのかなと思っている。多少ずれ込んでもいいし、早くなってもいい」と話した上で、選考のポイントについては「いくつも要件がある。複数備えている方、ひとつだけ備えている方というのをそれぞれ比較判断し、どなたにお願いするかを決める」と説明。
日本中を熱狂の渦に巻き込んだ第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝から2カ月余。5月31日をもって栗山英樹監督が退任し、6月1日から「侍ジャパン」は新しいステップへと踏み出した。 【画像】「ズブ濡れの栗山監督が村上に熱烈ハグ!」「翔平のイタズラも優しく見守ってる…」チームワークが最高すぎた侍ジャパンをマルチアングルで!WBC優勝決定シーン&名場面を見る その第1歩となるのが、代表監督の選任となる。実は3月の大会終了後からNPB内部では栗山監督の続投を望む声が大きくあり、実際に水面下で何度も栗山監督本人との話し合いも持たれてきたと聞く。しかし最終的に本人の退任の意思が固く、続投は消滅。新たな人選を進めることになったが、これが想像以上に難航しそうなのである。 代表監督の選任が難航した例で思い出されるのが、2009年のWBC第2回大会のケースだ。 レジェンド「ON」が率いて…
5月11日に報じられた、西武ライオンズ・山川穂高選手(31)の強制わいせつ疑惑。 ’17年に結婚し、1児のパパでもある山川。ところが「文春オンライン」によると昨年、知人女性に対して東京都内のホテルで無理矢理、性的な行為を行い、女性は膣内などから出血するほどのけがを負うことに。警察は強制わいせつ致傷容疑で女性の被害届を受理したという。 記事によると、取材に対して「無理矢理したっていうのは確実に否定しています」と山川は否定。強制わいせつ疑惑が報じられた当日のロッテ戦の後、「僕から言えることはありません」とコメントしていたものの、その翌日、出場選手登録を抹消されることに。その理由について、球団広報は「総合的に判断してコンディション的に抹消」と説明している。 「山川選手は昨季、本塁打と打点でパ・リーグ2冠に輝き、ペナント開幕後も打率は2割5分4厘。4月10日に右ふくらはぎの張りを理由に出場選手登録
米大リーグ・カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手は6日(日本時間7日)の本拠地・タイガース戦に「1番・右翼」で出場。同点で迎えた9回、外野フライからタッチアップした三塁走者を本塁で刺すレーザービームを放った。ツイッター上の日本人ファンからは「まるでイチロー」「ヌーーーーキャノン」といった声が上がっている。 【動画】「まるでイチロー」「ヌーーーーーキャノン」 9回のピンチのでヌートバーがレーザービームで三塁走者を刺した実際の映像 捕ってから速い。完璧な流れだった。5-5で迎えた9回1死二、三塁のピンチの場面で4番スクープの打球が右翼線に上がると、ヌートバーが猛然とダッシュして捕球。難しい体勢のまま、バックホームした。ワンバウンドでストライク返球となり、タッチアップした三塁走者イバネスは本塁で悠々とタッチアウト。勝ち越しを許さなかったレーザービームに、ベンチのマーモル監督も大きく吠え、スタン
WBCの歓喜から1カ月余りが経過した。 この間もロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手らの活躍が、連日、テレビの情報番組を賑わせ、まだまだあの熱狂の余韻をファンは楽しむ日々が続いている。 その一方で、大会後になかなか状態が上がらなかったり、故障で戦線離脱して苦しんでいる選手がいるのも事実だ。 ヤクルト・村上宗隆内野手は開幕後もスランプが続き、4月終了時点で1割5分7厘という低打率に喘ぎ、本塁打もまだ2本という現状にある。またDeNAの牧秀悟内野手も打率2割3分5厘の3本塁打と本来の力からするとかなり低い成績に低迷し、投手でも日本ハムの伊藤大海投手は5月2日に開幕5試合目で初白星をマークしたが、防御率4.71と振るわない。 さらに心配なのは今回のWBCに出場したメンバーで、すでに5人が故障やコンディション不良で戦線を離脱しているという事実である。大会中に右手小指を骨折した西武・源田壮亮内野手
スタンドの歓声に「お辞儀」で応えるなど日本文化に馴染む姿勢を随所で見せたヌートバー。そんな彼が侍ジャパンの一員として戦った日々を振り返った。(C)Getty Images 期間は決して長くはない。それでも25歳にして“異国”の代表戦士となった25歳にとって、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は「最高の瞬間」だった。 【WBC PHOTO】ペッパーミルフィーバーで日本をひとつに!ラーズ・ヌートバーを大特集 約6年ぶりに開催された第5回WBC。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)の参戦が早々に決まった日本代表には、史上最多3度目の優勝の期待が開幕から集まっていた。 大会後に栗山英樹監督が発した言葉を借りれば、「しんどかった」。それでも重圧をはねのけた侍ジャパンは見事に決勝でアメリカ代表を撃破。敵地マイアミで快哉を叫んだわけだが、その輪
首位を走るヤクルトに心配な材料が浮上した。 12日のDeNA戦(神宮)に「3番・二塁」で先発出場していた山田哲人内野手は4回の三ゴロで一塁へ全力疾走した後、5回の守備からベンチに下がった。下半身にアクシデントが発生した模様で、13日、出場選手登録を外れた。 【動画】山田哲人が阪神戦で放った勝ち越し2ランの映像 チームの中軸を務める山田は、7日の阪神戦で勝ち越し2ランをマークし、11日のDeNA戦(神宮)も3安打1打点1盗塁と調子を上げてきていただけに、首位に立つチームにとっても大きな痛手となる。 一方、気がかりなのはWBC組のコンディション不良が続いていることにもある。侍ジャパンメンバーの二塁手として走攻守にわたって活躍した山田、また先には同じくメンバーだった西武・山川穂高もふくらはぎの張りを訴え、登録抹消となっている。西武では守備の名手で知られる源田壮亮もすでに大会中の右手小指骨折の影響
通訳としてWBCを4大会連続でサポートしてきた僕も、今大会ほど興奮し、心動かされたことはありませんでした。いまは正直WBCロスですが(笑)、この機会に通訳の目線から見た「もうひとつのWBC」について、綴ってみたいと思います。 当初、日本はWBCへの参加に積極的ではなかった 僕がはじめてWBCの構想を聞いたのは2005年7月、MLBのオールスターゲームが開催されたデトロイトでした。ホームラン競争の前にMLBとMLB選手会が記者会見を開き、野球のグローバル化を掲げた国際大会の概要を発表したのです。 今となっては信じがたい話ですが、当時、分配金の不平等さに抵抗を示していた日本は、アメリカとの国交正常化前だったキューバと並んでWBCへの参加に積極的な姿勢を取っていませんでした。世界各国の国旗がずらり並んだ壇上に、日の丸がない光景を見ながら「日本とキューバが参加しない大会なんて、盛り上がるのかな?」
WBC熱はおよそ1カ月前から、宮崎キャンプで幕を開けた。大谷翔平選手は宮崎入りしなかったが、ダルビッシュ有選手が初日から合流し、練習場となった「ひなたサンマリンスタジアム」には多くのファンが詰めかけた。練習を見るにもチケット制で人数制限されていたが、球場の外には多くの屋台が出て、毎日が縁日のようであった。 もともと宮崎は、野球に縁の深い土地である。読売ジャイアンツは王・長嶋の時代から冬の宮崎キャンプが恒例となっており、筆者ぐらいのオジサン世代はジャイアンツから野球の面白さを学んだ。今では福岡ソフトバンクホークスとオリックス・バファローズの3球団が、同時にキャンプに訪れる。2023年はそれに加えて「侍ジャパン」の4チームだったわけだ。 そんな野球熱の高い宮崎だが、WBCの一次リーグから米国に渡っての決勝トーナメント7試合のうち、テレビ放送されたのはたった3試合だけだった。1次リーグ中国戦、韓
第5回WBCで3大会ぶり3度目の世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(61)が27日、都内の日本記者クラブで会見を開いた。激動の1カ月を感謝の言葉で振り返るとともに、今後の大会運営についても言及。厳しい言葉も交え改善を訴えた。 「ルールは最初からしっかり決めておかないと。いくらメジャー・リーグ主体でも、それは違うだろと思う」 栗山監督は会見の終盤、珍しく語気を強めた。訴えたのは2点。①MLB所属選手の合流時期②期間中のルール徹底。唯一、宮崎合宿から参加したダルビッシュは、実戦出場が大会直前まで認められなかった。「このままではメジャー・リーガーが参加しにくいよ」と危機感を募らせる。 選手を守るはずのルールが、主催者の都合に左右される現状。大会中には米国代表の試合日程が変更になった。「こちらは最初から何年もかけてイメージする。そこは訴えていく」と指揮官。勝ち切ったからこそ、伝
09年3月「第2回ワールド・ベースボール・クラシック決勝」見事に2連覇を果たし、笑顔のマリナーズ・イチロー(ロイター) マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん(49)は22日(日本時間23日)、アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で侍ジャパンが優勝した今回のWBCについて語った。 【写真】寂しそう…ナインの乗ったバスを見送るダルビッシュ 06年の第1回大会、09年の第2回大会に出場し、連覇の立役者となったイチローさんは今大会について「マイアミでの試合を何試合かテレビで観た。お客さんも連日満員だったし、中南米の選手たちの気持ちの入り方を見れば(盛況ぶりは)明らかだった。2006年からわずか17年でここまできたんだな、と現場にいなくても感じることができた。感慨深かったです」。大会が成長していることを実感し喜んでいる様子だった。 侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝を飾った
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