西村康稔前経産相(61)は永田町では変わり種だ。2世が幅を利かす政界で、サラリーマン家庭からたたき上げて総理候補に登り詰めたのだから。だが、派閥の裏金問題に続き、架空パーティー問題も発覚。さらには、側近の女性秘書に関するある問題まで持ち上がったのである。 【写真を見る】「娘は人気インフルエンサー」 立件がうわさされる池田佳隆議員 *** 西村前経産相は関西の最難関校・灘高を卒業後、東大法学部に進学。通産省に入省したエリート中のエリートだ。しかし5月に発売された月刊誌で、西村氏は以下のように語っている。 〈私の父は普通のサラリーマンですし、裕福でもなければ、親の学歴が高いわけでもありません。市営住宅で育ち、大学も奨学金で行きました。もちろん、政治家との縁もない〉 たたき上げを地で行く西村氏が政界の足掛かりにしたのが、妻の信子夫人だった。 「信子夫人の父親は2017年に90歳で没した元自治大臣
自民党の派閥パーティー裏金事件で東京地検特捜部の捜査を受けている安倍派が一掃されたが、新たな人事で意外な人物が注目を集めている。 【写真】俳優気取り? 甘利前幹事長の“ナルシスト”なモノクロ選挙ポスター 22日に来年度予算案が閣議決定されたのに合わせ、萩生田前政調会長と高木前国対委員長が辞任。後任として、ともに無派閥の渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長という人事が総務会で了承された。既定路線だった浜田氏はともかく、事前にまったく名前が挙がっていなかった渡海氏が要職に就いたことには驚きの声が上がっている。 「党内では、政調会長代行の田村憲久さんが昇格するとみられていた。派閥政治に厳しい目が向けられているタイミングなので、無派閥議員の中から選んだのでしょうが、それにしても、長く要職と縁遠かった渡海さんが党4役に抜擢されたことは予想外でした」(自民党中堅議員) 渡海氏自身も驚いたそうで、岸田
自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官ら安倍派(清和政策研究会)幹部を任意で事情聴取したことが25日、関係者への取材で分かった。安倍派はパーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載せずに所属議員にキックバック(還流)。松野氏も5年間で1千万円超を還流されていたとされ、還流や不記載の経緯を確認したとみられる。 【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員 特捜部は所属議員として還流された分のほか、安倍派全体での不記載の経緯についても幹部である松野氏らに確認したもようだ。 他に特捜部から任意で事情聴取を受けたのは、高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長、塩谷立元文部科学相。 高木氏は安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長で、塩谷氏は安倍派の座長。松野氏も令和元年9月から3年10月まで事務総長を務めていた。 関係者によると、松野、高木、世耕氏は5年間で1千万円超
本格捜査が続く自民党派閥パーティー裏金事件の大きな焦点は、個々の議員側の立件の有無だ。その指標は「裏金の額」と「悪質性」とされるが、永田町で「大丈夫か」とささやかれるターゲットの1人に、元五輪相の橋本聖子参院議員の名前が浮上しているという。 【写真】安倍新内閣はまるで“カルト内閣”…旧統一教会がらみ12人(2019年) 安倍派議員には裏金額1000万円超が10人以上いるとみられるが、橋本氏はその1人。4000万円超、5000万円超と橋本氏を上回る裏金を受領した議員は複数いるが、あくまでパー券販売のノルマを超えたキックバック分に限った話だ。 裏金づくりの別の手口として、ノルマ超過分を派閥に収めない「中抜き」が判明。複数の議員がパー券購入の送金先を議員側の口座に指定して手元に残して裏金化していたとされる。自発的な手口で、より悪質性は高い。 17日に読売新聞が興味深い記事を載せていた。「政治資金
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、清和政策研究会(安倍派)が2022年以降、政治資金収支報告書へのパーティー券収入の記載内容について弁護士から「法令違反の疑いがある」と指摘されていたことが判明した。安倍派の議員が毎日新聞に証言した。安倍派は23年のパーティー開催時に議員側へのノルマ超過分収入のキックバック(還流)を取りやめており、東京地検特捜部は取り扱い変更の経緯や派閥幹部の違法性の認識を慎重に調べるとみられる。 【図で解説】ひと目でわかる! 今回の疑惑の構図 この議員によると、法令違反の指摘を受けたのは22年11月、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が安倍派を含む自民5派閥についてパーティー券収入が過少に記載されている疑惑を報道した後。自民のコンプライアンス担当の弁護士が、安倍派側に対して法令違反の疑いを指摘したという。 違法性を指摘されたのは報告書に記載義務がある20万円超の大口
自民党派閥のパーティー券疑惑をめぐり、東京地検特捜部は、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の所属議員らを任意で事情聴取する調整を始めた。近く政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで、関係先などの強制捜査に乗り出す見込みだ。同派には、長年の悪習への反省や後悔とともに、焦りや怒りの感情も鬱積しているという。岸田文雄首相は、閣僚・副大臣から安倍派を一掃したが、他派閥でも同様の疑惑はくすぶっている。安倍派は今後、瓦解(がかい)するのか、反旗を翻すのか。 【アンケート結果】次の首相にふさわしいのは… 「調整力、実行力、答弁力などを備えた即戦力」「(安倍派の処遇は)一人一人の意向や事情を勘案した。党全体が一致結束することが重要」 岸田首相は14日、閣僚4人、副大臣5人などの更迭・交代について、記者団にこう語った。「予定通り」とも語ったが、額面通りに受け止める向きは少ない。 ある安倍派議員は「派内
今や直近5年間で1000万円のキックバック、裏金化した疑いが…(世耕弘成・前参院幹事長)/(C)日刊ゲンダイ 自民党・安倍派のパーティー裏金事件を巡り、立憲民主党など野党4党が21日、世耕弘成・前党参院幹事長らに参院政治倫理審査会で説明を求める方針で一致した。直近5年間で1000万円超のキックバックを受け、裏金化した疑いを持たれている世耕氏だが、目下、自身の発言が大ヒンシュクを買っている。 【写真】国会で爆睡…記者に「頭悪いね」と逆ギレした谷川弥一議員 批判が相次いでいるのは、20日発売の月刊「Hanada」2月号のインタビュー。〈いずれは国の舵取りをやってみたいなとは思っています。それだけの経験を積んできた自負もある〉などと、言葉の端々に「次の総理」への意欲をにじませているのだ。 インタビューは裏金事件がはじける前の11月下旬に行われたとはいえ、あまりのKY発言にSNSは大炎上。〈ブラッ
自民党の裏金疑惑は核心に迫りつつあるようだ。最大派閥の安倍派が政治資金パーティー収入を組織的に所属議員へキックバックしていた疑惑をめぐり、東京地検特捜部は松野前官房長官や高木前国対委員長、世耕前参院幹事長、萩生田前政調会長、西村前経産相ら「5人衆」に任意の事情聴取を要請。 松本総務相に早くも政治資金めぐる疑惑が指摘 「100人の会場で1000人分パーティー券」の謎 松野氏は派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者で、高木氏は現職だ。さらに松野氏、高木氏、世耕氏は直近5年間で1000万円超の還流を受けたとされる。特捜部は幹部の聴取を今週末にかけて行い、派閥内の指揮系統などを確認するとみられている。 大半がキックバックを受け取っていた安倍派では、販売ノルマ超過分の収入を議員へ戻す手法のほか、ノルマ超過分を派閥に差し出さずに議員がプールする手口も蔓延していたという。 こぞって裏金づくりに汗を流してい
自民党の「清和政策研究会」(安倍派)を巡る政治資金規正法違反事件で、複数の議員側が東京地検特捜部の事情聴取に対し、パーティー券販売のノルマ超過分について「事務所でプールし、派閥側に届け出ないことがあった」と説明していることがわかった。特捜部は派閥側のキックバック(還流)分に加え、議員側のプール分も派閥の収入として計上されるべきだったとみており、同派の政治資金収支報告書への不記載総額は膨らむ可能性がある。 【写真】今年の安倍派のパーティー券 安倍派ではノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載せず、直近5年間で約5億円が裏金化されていた疑いがある。特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で派閥事務所を捜索し、多数の資料を押収した。 関係者によると、複数の議員の事務所関係者が特捜部に対し、ノルマ分を派閥側に支払ったが、超過分は金額などを派閥側に知ら
自民党の上野通子(うえのみちこ)参院議員は18日夜、栃木県宇都宮市内のホテルで政治資金パーティーを開いた。自身が所属する安倍派のパーティーを巡る裏金疑惑が取り沙汰される中、報道陣には非公開で行った。 上野氏の事務所によると、この日のパーティーは規模を縮小して実施。通例なら来賓で出席する本県選出国会議員や県議、市町長の姿はなく、出席者は約150人だった。講師によるセミナーのみで、懇親会は行われなかった。 一連の疑惑を受け、上野氏は14日に「安倍派の一員として連帯責任もある」などとして首相補佐官を辞任した。パーティー券収入の自身への還流については「安倍派の1人として今は何も話せない」として受領の有無は明らかにしていない。
自民党・安倍派が政治資金パーティーの収入を裏金化していた疑惑を受け、岸田文雄首相は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4閣僚を含め、安倍派15人を交代する調整に入った。12月14日を軸に、閣僚・党役員人事に踏み切るとみられる。 【ランキング】岸田内閣「もっとも評価できない大臣は?」 岸田首相の方針に対しては、安倍派内部でも不満が出ているようだ。朝日新聞は12月11日、《「安倍派というだけで罪人扱いか」 首相に批判噴出、疑惑ない議員も》と題する記事で、安倍派中堅議員のこんな言葉を報じている。 「とんでもない悪手だ。(資金の流れを知りうる派幹部の)事務総長経験者は責任ある立場だったから別にしても、何もしていないのに辞任させられては罪人になってしまう。 安倍派一掃を首相に勧めたのは他の派閥の領袖なんだろうが、その派閥は絶対に許さない。そして、助言を受け入れ
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、安倍派の所属議員の一部の秘書が「当初は政治資金収支報告書にキックバック分を収入として記載していたが、派閥側から指示されたため、記載しないようになった」などと説明していることが、関係者への取材で新たにわかりました。安倍派ではパーティー収入の一部を裏金化する運用が組織的に行われていた疑いがあり、特捜部が詳しい経緯について調べを進めているものとみられます。 自民党の最大派閥、安倍派「清和政策研究会」の政治資金パーティーをめぐっては、大半の所属議員側がパーティー収入の一部についてキックバックを受け、議員側の政治団体が政治資金収支報告書に収入として記載していない疑いがあり、議員側にキックバックされ裏金化した資金の総額は去年までの5年間でおよそ5億円に上るとみられています。 東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、これ
自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の複数の所属議員がパーティー収入のノルマ超過分100万円以上を安倍派に納入せず、政治資金収支報告書に記載しないまま「中抜き」していたことが16日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は安倍派からのキックバック(還流)に加えて、中抜き分についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで捜査を進めているもようだ。 【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員 安倍派は平成30年~令和4年分のパーティー券の販売ノルマ超過分を収支報告書に記載せずに還流し、不記載額は収支合わせて10億円に上る恐れがある。中抜き分を加えれば、不記載額はさらに膨らむ可能性がある。 特捜部は、安倍派の議員への任意での事情聴取も開始。今後、対象を広げていく。特捜部はパーティー収入の一部を不記載にした経緯について安倍派や議員の関連団体の会計責任者だけ
自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の複数の所属議員がパーティー収入のノルマ超過分100万円以上を安倍派に納入せず、政治資金収支報告書に記載しないまま「中抜き」していたことが16日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は安倍派からのキックバック(還流)に加えて、中抜き分についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで捜査を進めているもようだ。 安倍派は平成30年~令和4年分のパーティー券の販売ノルマ超過分を収支報告書に記載せずに還流し、不記載額は収支合わせて10億円に上る恐れがある。中抜き分を加えれば、不記載額はさらに膨らむ可能性がある。 特捜部は、安倍派の議員への任意での事情聴取も開始。今後、対象を広げていく。特捜部はパーティー収入の一部を不記載にした経緯について安倍派や議員の関連団体の会計責任者だけでなく、議員本人の関与を慎重に調べている
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