---------- イスラム体制による、独裁的な権威主義国家として知られるイラン。しかし、その情報は、日本では極めて少ない。長年現地に住んだ経験を持つ若宮總氏の著書『イランの地下世界』(角川新書)から一部抜粋し、イランの庶民のリアルな生存戦略と実態を解説する。 ---------- 【マンガ】カナダ人が「日本のトンカツ」を食べて唖然…震えるほど感動して発した一言 イラン・イスラム共和国は、政教一致の国と言われている。 ホメイニは、イスラム法学者たちが直接政治に関わるべきだと説いた。イスラムに精通している彼らこそ、神の命じるとおりに国を動かし、この世に理想郷を築くことができるのだ、と。 この「法学者による統治論」を形にすることによって生まれたイスラム共和国は、今も自らを「神意に基づく永久不滅の体制」と呼び、軽くこの先千年くらいはイランを支配し続けるつもりでいる。 だが、「理想郷」の実情は惨