「自民党最後のドン」二階が自ら身を引くことを決断した。土の匂いのする政治家がまた一人去る。一方、厄介者を退場させたと官邸で小躍りする岸田。しかし、彼は重大な変化に気づいていない。 【一覧】「次の首相になってほしい政治家」岸田は15位…上位に入った「意外な議員」 50年の長きにわたり政界に身を置き、「永田町の妖怪」と恐れられた男の最期は一見、あっけなく見えた。しかし、わずか10分の会見の中に込められた真意に気づいた者は一体どれだけいるだろうか―。 3月25日午前10時半、自民党本部4階にある会見場で元幹事長・二階俊博の不出馬会見が開かれた。次の衆院選には出ず、事実上の引退を決めた二階。うつむき加減でボソボソと原稿を読み上げる声はいつになく小さい。ところが中盤、突然背筋を伸ばしたかと思うとカッと目を見開いて、次のように語った。 「初めて国政に立候補したころ、名も無い私に、初めて会った人が朝ご飯
私が会長を務めておりました派閥の政治資金問題で、政治に不信を招く要因となったことに対し、改めて国民の皆さま、これまでご支援くださった地元の皆さまに深くお詫びを申し上げます──確かに、一瞬、呂律が回っていない部分があった。自民党の二階俊博元幹事長は3月25日、党本部で記者会見を開き、次の衆議院議員選挙には出馬しないと明言した。 【写真をみる】確かに「一回り小さくなった」? 階段の上り下りもしんどそうな「二階俊博」元幹事長 *** 自民党関係者は「会見の生中継を見ていましたが、二階さんがずいぶんと変わってしまったことには驚きました」と言う。 「急に老け込んだ印象で、態度も弱々しく、以前より声も出ていないように思いました。今回の裏金事件で相当なショックを受けたのは間違いなさそうで、よく『一回り大きくなった』という表現を使いますが、二階さんの場合は逆に『一回り小さくなった』という感じですね」 記者
「このタイミングで、次の衆院選の不出馬を決められたのは、やはり政治資金パーティーの問題、不記載であったことの責任を取られたと考えていいのですか?それとも二階先生のご年齢の問題なのでしょうか?」(MBS記者 大八木友之) 【画像を見る】「バカヤロウ」と言い放った二階氏…会見会場の様子は? 「不記載。不記載と政治不信を招いたということを申し上げた通りでございます」(林幹雄 元幹事長代理) 「(政治家に)年齢の制限があるか?」(二階俊博元幹事長) 「年齢制限は無いですが、お年を考えてということですか?」(大八木記者) 「そんなことないです」(林元幹事長代理) 「お前もその年が来るんだよ」「バカヤロウ」(二階元幹事長) 3月25日、自民党の二階俊博元幹事長が開いた記者会見で、私が質問した際のやりとりだ。いわずもがな二階氏は自民党幹事長を歴代最長5年にわたりつとめるなど長らく権勢をふるい、派閥の長と
次期衆院選への不出馬を表明した自民党の二階俊博元幹事長(85)の記者会見での態度に、ネット上では「放送事故」「老害」などと非難する声が相次いだ。 二階氏は25日の記者会見で、政治資金パーティー裏金事件で、二階派の事務局長や秘書が立件されたことに「政治責任は全て監督責任者である私自身にある」と述べた。一方で、記者との質疑応答は林幹雄元幹事長代理が代わりに回答する場面も目立った。 さらに、不出馬の理由が裏金問題か、それとも年齢なのかを尋ねた記者に「年齢の制限があるか? おまえもその歳が来るんだよ」と答えた後、小声で「バカ野郎」と吐き捨てた。 この態度にX(旧ツイッター)では「反省してねぇ~w」「放送事故やんけこれ…これが政治権力持ってたんかよ」「責任とって政界引退なのに、なんでこんなに偉そうにできる??」「まさに老害の中の老害」とあきれた声が広がっている。「逃亡犯とならないように、50億円もの
3月25日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明したことを受け、自民党は二階氏に対する党の処分を見送る検討に入った。同日、毎日新聞が報じた。 【画像】安倍晋三元首相の国葬で、暑さのためか疲れ切った表情を見せる二階元幹事長 だが、二階氏の政治団体の不記載額は3526万円。幹事長時代の5年間で、党から50億円もの政策活動費を受け取っていた問題も残っている。 お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳は同日、自身のXにこう書きこんだ。 《二階さんが次の選挙に出ないことと、裏金問題の説明責任を果たすことはごっちゃにして考えない方が良いと思うんだよなぁ にしても二階氏の付添有りの記者会見と記者さんへの悪態が気になってすぐにでも辞めて欲しいと思ったよ》 同日の二階氏の会見には、側近の林幹雄元幹事長代理が同伴。林氏がほとんどの質問に対し、代理で回
福岡・宮若市の塩川秀敏市長(75)は、高校教諭や福岡県議会議員を経て2022年3月に市長に就任しましたが、2023年12月に実施された市の職員へのアンケート調査で約6割が「市長のハラスメントを見聞きした」、約2割が「ハラスメントを経験した」と回答するなど“ハラスメント”が問題となっています。 【“ハラスメント”詳細】「女を一掃して男だけの部署に」「相手の気持ちはどうでもいい、僕の気持ちが大事」福岡・宮若市の塩川市長に女性軽視発言連発の“ハラスメント疑惑” 聞き取り調査実施も「私は“昭和の人間”」【写真はこちら】 具体的なハラスメントの内容として、「『この仕事に向いてないよ、仕事変わるか?』と数回言われた記憶がある。机を大きく叩いて相手を威圧など、ハラスメントが日常化」「業務の打ち合わせ中に、『なんで女性がこの部署にいるのか、全く意味がわからない』などと言われた」「『君たちは旗本だ!俺を守れ
「引き続き刷新本部でバシバシご自分の意見をおっしゃってください」 菅義偉は目の前で調子良くまくしたてる岸田文雄を訝しげな目で眺めていた。いままでとはどこか雰囲気が違う。この男、何を考えているのか……。 【写真】大胆な水着姿に全米騒然…トランプ前大統領の「娘の美貌」がヤバすぎる! 2月8日、岸田は突如として議員会館の菅事務所を訪れた。 「菅さんに乗り換えたのか?」「麻生(太郎)さんへの当てつけだろう」 永田町には疑心暗鬼が渦巻いた。岸田の狙い通りだった。『中央公論』3月号のインタビューにはこう答えている。 〈「発信する力」についてもより充実させていきたいです〉 これまでは自民党の長老たちの顔色を窺い、ろくに言いたいことも言えなかった。しかし、老人が牛耳る派閥政治の時代は終わった。これからは「個人が発信」する時代だ。そして菅訪問こそが、岸田が麻生へ送った明確なメッセージだった。 「麻生さんは元
外務大臣を「おばさん」呼ばわり、ひとりで「派閥存続」を主張―これまでなら許されたかも知れないが、今回はどうも様子が違う。あの「麻生閣下」といえども、時代の流れには逆らえないのか。 【写真】大胆な水着姿に全米騒然…トランプ前大統領の「娘の美貌」がヤバすぎる! 前編『麻生太郎「岸田首相の裏切り」であっけない幕切れか...権力を失った《キングメーカー》から「さっそく去って行く人たち」』より続く。 河野太郎は不気味な沈黙を続けている。 「麻生派は本来であれば、河野洋平さんの息子である太郎さんに譲るのが筋です。しかし、麻生さんは世代交代を恐れて河野さんを遠ざけてきた。だからこそ、河野さんは前回の総裁選で派閥の親分である麻生さんの反対を押し切って出馬を決めた。もし河野さんが派閥から離脱するなら、麻生さんには何も言わずに決めるんじゃないか」(麻生派中堅議員) いまや、麻生に尻尾を振る有力者は、岸田の後釜
政治資金パーティをめぐる一連の問題を受け、岸田文雄首相は大臣や、党役員などから安倍派議員を外す人事を行う考えだ。これまで99人の最大派閥として自民党内で大きな影響力をもってきた安倍派だが、会長も不在で、ポストも失うとなれば、派閥としての求心力を失うことは必至。さらに、ここに来て安倍派のオーナー的存在である森喜朗元首相の「雲隠れ」情報や、「黒幕」による裏切りの噂も派内の混乱に拍車をかけている。 〈画像〉大混乱に陥る安倍派で「裏切り者」として名前があがり、キックバック報道がされていない議員といえば、かつて森氏に土下座をしたあの人 「もはや安倍派にいる意味がない」急速に落ちる求心力「政治の信頼回復と国政の停滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとる」 12月11日、国会でそう語った岸田首相は、国会閉会後の14日という「しかるべきタイミング」に「安倍派の大臣らの交代」という「適切な対応」
自民党最大派閥・安倍派が政治資金パーティー収入の一部を裏金にしていた疑惑を巡り、「頭悪いね」と記者に言い放った谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=の発言が波紋を呼んでいる。かつて衆院の委員会で般若心経を唱え、批判を浴びた事案も再び注目されている。【デジタル報道グループ】 【図で解説】そもそも…今回の疑惑はこういう構図 ◇記者とのやり取り 映像拡散 派閥から多額の資金のキックバック(還流)を受けたと報じられた谷川氏は10日、長崎市で記者団の取材に応じた。その模様を報じたテレビ局の映像がSNS(ネット交流サービス)上で拡散している。 映像によると、谷川氏は記者団に「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」などと用意した紙を読み上げた。 その後、キックバックの有無やパーティー券販売のノルマ、今後の議員活動などについて記者から問われ、「今言った通り」と繰り
自民党最大派閥・安倍派が政治資金パーティー収入の一部を裏金にしていた疑惑を巡り、「頭悪いね」と記者に言い放った谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=の発言が波紋を呼んでいる。かつて衆院の委員会で般若心経を唱え、批判を浴びた事案も再び注目されている。【デジタル報道グループ】 記者とのやり取り 映像拡散 派閥から多額の資金のキックバック(還流)を受けたと報じられた谷川氏は10日、長崎市で記者団の取材に応じた。その模様を報じたテレビ局の映像がSNS(ネット交流サービス)上で拡散している。 映像によると、谷川氏は記者団に「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」などと用意した紙を読み上げた。
政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、岸田文雄首相は安倍派を政権中枢から一掃するとみられている。松野博一官房長官、西村康稔経産相のほか更迭されると言われているのは、政務三役合わせて15人に上る予定だ。 【こりゃ、ダメよ…写真あり】「Zzz……」岸田首相の答弁中に自民党大幹部5人が「ぐっすり睡眠」爆睡写真…! ほかにも“悪い意味で”注目を浴びた議員がいる。 当選7回、元文科副大臣の谷川弥一衆院議員(82)だ。 安倍派から4000万円を超えるキックバックを受けたにもかかわらず、収支報告書に記載していなかった疑いが持たれており、12月10日に記者らに追及を受けたのだが……。 記者から、 「4000万円超のキックバックがあったという報道があったが事実関係は?」 と質問をすると、谷川氏は当たり前のように 「読み上げますよ?」 と前置きしたうえで手元の紙に目を落とした。 「清和政策研究会のパーティー券
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