自民党の派閥のパーティー券をめぐる事件で、政治資金規正法違反の罪で在宅起訴された安倍派の会計責任者の初公判が10日午後、開かれました。一連の事件での初めての裁判です。今回の裁判のポイントについてまとめました。 10日に初公判が開かれた松本淳一郎被告は、2019年から、安倍派・清和政策研究会の会計責任者を務めていました。会計責任者は、派閥の収入と支出どちらも管理している、いわゆる“派閥の金庫番”にあたります。派閥のカネの流れを把握している人物です。一連の裏金事件では、安倍派の幹部は全員、立件されませんでした。 政治倫理審査会も開かれましたが、幹部らはいずれもキックバックの仕組み自体への関与を否定していて、誰が主導でキックバックが行われてきたかなど、詳細は解明できていません。そのため、カネの流れを把握している松本被告が今回の裁判を通じて、どのような説明をするのかが重要です。 また、もうひとつの