こどもに接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する制度「日本版DBS」を含む法案(こども性暴力防止法案)の審議が9日、国会で始まる。DBSとは、モデルとなっているイギリスの制度「Disclosure and Barring Service」の頭文字をとったもの。こどもへの性犯罪をなくすための活動を行っている石田郁子さん(46)は、中学卒業間近から4年あまり、中学の美術教員の男性から性被害を受けていた。日本版DBSへの期待と課題、教員からの性被害を気付けない実情を聞いた。 ▼“職業選択の自由を制限”指摘も…再犯リスクに近づかないことは「当たり前」 性加害・小児性愛の治療専門家【日本版DBS】 ■中学の卒業式前日 「招待券があるから」という誘い石田さんは、中学の美術教員から「招待券があるから」と誘われ、中学卒業式前日、一緒に美術館を訪れた。美術を頑張っていたから連れていってくれるんだと思ったという