◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―0広島(15日・松山) 広島がリーグワーストの今季8度目の完封負けを喫した。0―0のドローが3度あり、無得点は今季11度目。 プロ初登板のヤクルトの新人・松本健吾に3安打に抑えられた。初回2死二塁で4番・小園が見逃し三振。2回1死一、三塁では会沢が三ゴロ併殺打。3回2死二塁では菊池が中飛。序盤のチャンスを生かせなかった。 14日の勝利で今季3度目の貯金1とした。だが、貯金1とした次の試合はすべて完封負け。“貯金2の壁”を越えられない。
広島が堅守を武器に粘り強く戦っている。13日時点でチーム失策数は12球団最少の10。内野が天然芝のマツダスタジアムで、苦戦しながらも結果を残す選手の対策などを探った。 今季のカープの大きな強みになっているのが、堅実な守備だ。三好内野守備走塁コーチは「接戦が多いけど、併殺が欲しい時に取れている。選手たちがよく頑張ってくれている」と目を細める。 同コーチから守備の話を聞いていると興味深い言葉があった。「マツダスタジアムの内野はセ・リーグで一番難しいですから」。その要因はセ・リーグの本拠地で唯一、内野でも使用されている天然芝にあるという。「他の球場より芝が長くて、土の部分との段差が大きい。打球のイメージとしては芝で緩くなって、硬い土で加速する感じですね」。人工芝とは大きな違いが生まれる。 しかし、今季マツダスタジアムでの6失策のうち、打球の捕球時は3失策と安定感抜群。基本的な対策などは「選手に任
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム> 広島の打順別打率を見ると、9番が5番目に高い打率2割1分8厘を残している。指名打者制のないセ・リーグでは投手が入る打順。11日に中日が投手柳を8番に入れたが、広島は今季32試合すべて投手が9番に入っている。 【写真】右前打を放つ床田 ペース配分が必要な先発投手にとって、9番打者は“抜きどころ”ではある。そういった要素を差し引いても、打率2割超は特筆に値する。セ・リーグ6球団で9番打者の2割台は広島のみで、リーグ6位の巨人とは約1割(9分5厘)も違う。 関係者からは「カープは昔から打力がいい投手が多い」と聞く。確かに昨季は9番打者の打率はリーグ3位も、22年までは2年連続でリーグ1位だった。以前も高橋(現2軍投手コーチ)が01年にシーズン2本塁打を記録し、前田(ツインズ)は日米で本塁打をマーク。助っ人でも、ルイスはマツダスタジアムの防球ネット
広島・堂林翔太内野手(32)が12日、出場選手登録を抹消された。今季は出場26試合で打率・210、0本塁打、5打点。開幕戦を含む22試合で4番を務めたものの、打撃は4月下旬から下降線を描き始め、7日の阪神戦を最後に先発落ちが続いていた。不振による抹消は3年ぶり。「若い子たちと泥だらけになり、結果を出して上がってくる」と力を込めた。代わって林晃汰内野手(23)が昇格する。 マツダスタジアムに隣接する屋内練習場。堂林は全体メニューを消化しつつ、マシンを相手に懸命にスイングを繰り返した。21年の6月と9月以来、実に3年ぶりとなる打撃不振による出場選手登録抹消。帰途に就く際に重い口を開いた。 「練習からしっくりきていなかったし、どういうふうになっているというのも、自分では分からなかった。2軍に落ちて当然。当たり前の結果だと思う」 スタートは順風満帆だった。3月29日のDeNA戦で、松山と並ぶ球団最
選手会長が不振で抹消―。12日、広島は堂林翔太内野手(32)を登録抹消した。今季から新たに選手会長に就任し、3月29日の開幕戦では4番に座ったプロ15年目のベテランだったが、4月下旬から不振に陥り、5月は12打数無安打、11日までの対中日戦の2試合は、途中出場もなくベンチを温めていた。 4月中旬までは3割を維持していた打率も、現在は2割1分にまで落ち込んでしまっただけに堂林は「結果が出ていなかったので、当たり前の結果だなと思っている」と神妙に、二軍落ちの事実を受け止めた。 新井貴浩監督(47)は不振に悩む選手会長について「なかなか試合に出ながら状態を上げていくというのが(チーム事情的に)今、できないから。一回リセットして。『しっかりファームで試合に出て、打席に立ちながら、状態を上げて』というふうに伝えました」と説明。再昇格へ期限を設けない一方で「彼はチームに必要な選手」と、できるだけ早期に
「広島0-4中日」(11日、マツダスタジアム) 自身への怒り、悔しさを胸に閉じ込めた。降板後の試合終盤、広島・九里亜蓮投手は守備を終えて戻ってくるナインを先頭に立って出迎えていた。先発して6回3安打2失点。無援護で4敗目を喫し、「先に点を与えてしまって、チームを勝ちに導けなかった。そこだけですかね」と自らの投球にフォーカスした。 【写真】7戦白星なしの九里 ガックリのナインと同様に笑顔はなし 気合は入っていた。初回を三者凡退で終えると、グラブを数回強くたたいて感情を表現。今季初めて会沢とバッテリーを組み、「会沢さんがいろんなボールを使いながら、しっかりリードしてくれた」。しかし、0-0の六回2死一、二塁から中田に中越えの適時二塁打を浴び、投手戦で先制点を献上。イニングを完結させると口元をグラブで隠しながら悔しさを爆発させた。 これで開幕投手を務めてから7戦連続未勝利で今季初星が遠い。打線も
◇セ・リーグ 広島0-5DeNA(2024年5月5日 マツダ) 広島はDeNAに敗れ、今季6度目の零敗を喫した。引き分けを含めて9度目の無得点で、うち7度が本拠地マツダスタジアム。特に日曜日のマツダスタジアムでは開幕から3試合無得点と沈黙が続く。この日は9試合ぶりに田村が先発復帰し、羽月が今季初めて先発に名を連ねたが不発。投手を含めて4番以下に5人の打率2割未満が並ぶ苦肉の策も実らなかった。 以下新井監督一問一答。 ―初回の得点機を生かせなかった 「そこは今日出ているタム(田村)が糧にして成長していってほしい」 ―大貫は球種も多彩だが、絞りきれなかった 「制球が良かった。低めに制球されていたし、いいピッチングをされた」 ―左打者を並べたのは 「左ありきでといより、被打率はそんなに変わらないし、左でいくそということで左を並べている訳ではない。うちは左打者にいい打者が多いから、休養させる選手な
◆ 「勝ち星はないが九里らしい投球」粘り強く打者と勝負する姿勢に高評価! 広島は28日に中日と対戦し、延長12回・0-0で引き分けに終わった。広島先発は今季初勝利を狙う九里亜蓮。7回99球を投げ、4安打3奪三振2四球無失点と要所をしめる力投を見せるも打線の援護に恵まれず、開幕5戦目も勝利とはならなかった。 ピンチは招くも中日打線を無失点で抑えた九里の投球に対して、28日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が上がった。 斎藤雅樹氏は九里に対して「ちょっと本調子ではない感じはした。(本来は)もう少し真っすぐも変化球もキレがある」と現状を分析したうえで「だが緩い球を何種類も使いながら、何とか粘り強く投げた。九里らしさは出ていた」と持ち前の投球は出来たと評価。齊藤明雄氏も「勝ち星はないが、九里らしい投球はしていた。打者の弱点をうまく突く球を駆使して投げたピッチングに見えた
◇セ・リーグ 広島0-5DeNA(2024年5月5日 マツダ) 【佐々岡真司 視点】広島・九里は、腕が横振りになると危険信号がともる。中盤はその傾向が顕著に表れた。2本の被弾は指に挟んだフォーク系の変化球。それが、縦に落ちていない。横振りで腕が離れてリリースポイントが早くなり、シュート回転していたためだ。抜け球も多くなった。 序盤は同じ変化球がワンバウンドしても空振りが取れていた。カーブを入れるなど、腕を縦振りに戻すフォーム修正がバッテリーでほしかった。加えて言えばDeNAは変化球狙いが明らかで、直球には見向きもしなかった。配球にも一考の余地があったと思う。 開幕から未勝利が続く。ましてや今季は開幕投手を初めて務め、柱としての期待を担ってもいる。今は辛抱するしかない。攻撃につながるよう、自分の投球でリズムをつくっていくことが大事だ。 左打者8人が先発した打線にも触れておきたい。右投手の立場
◇セ・リーグ 広島0-5DeNA(2024年5月5日 マツダ) 広島は5日のDeNA戦で今季6度目の零敗を喫した。引き分けを含めて開幕から28試合で9度目の無得点。特に日曜日の本拠地では開幕から3試合全て無得点の“悲惨デー”だ。9試合ぶり先発の田村俊介外野手(20)、今季初先発の羽月隆太郎内野手(24)ら左打者8人を並べた新井貴浩監督(47)の苦心の策は不発に終わり、一日で単独最下位に逆戻りした。 何とも歯がゆい。好機はあっても得点できない。鯉が“のぼる”はずの「こどもの日」に6度目の零敗。マツダスタジアムをコイ党のため息が包み新井監督は唇をかんだ。 「(大貫は)制球が良かった。低めに制球されていたし、いいピッチングをされた。今日も満員のお客さんに来ていただいたけど点を取って盛り上げられなかったのは悔しい」 個々の状態を見極めた上で投手の九里を除き、1~8番まで左打者を並べた。「うちは左打
「広島0-5DeNA」(5日、マツダスタジアム) 広島が今季6度目の完封負けを喫した。打てない上に、この日は先発・九里も6回4失点で崩れた。今季の日曜開催のマツダスタジアムでの試合では3戦合計0得点で悲惨な結果となっている。 【写真】貧打に泣く広島 新井監督も厳しい表情 初回の拙攻が最後まで尾を引いた。初回は相手先発・大貫を攻め立てて2死満塁にチャンスを迎えるも、4月21日以来のスタメン起用となった田村が一ゴロに倒れて無得点。大貫は二回以降、尻上がりに調子を上げていき抑え込まれた。 七回は4番に入った坂倉が右前打で出塁し、田中も四球でつないで、無死一、二塁としたが、田村が遊飛、羽月が一ゴロ、前日に値千金の一発を放っていた代打・松山が中飛に倒れて、スタンドからため息が漏れた。 先発・九里は開幕戦以来の再戦となったDeNAの前に6回9安打4失点。序盤の3イニングは無安打の投球を見せるも、四回に
(4日、プロ野球 広島東洋カープ4―1横浜DeNAベイスターズ) 眠れない夜を過ごして、広島の「代打の切り札」松山竜平は球場に来ていた。0―2で敗れた前日は好機で代打し、狙っていた直球を一飛。「信頼して(打席に)送ってもらっているのに裏切ってばかり」。悔しさで何度も目が覚め、3時間ほどしか寝られなかった。 内野ゴロで追いついた七回。2死一、三塁で4番堂林に代わって打席に立つ。頭によぎったのは、前日の一飛。「紙一重」の打ち損じだと感じていた。わずかな差を埋めるために「バットのヘッドを立たせて、しっかりまっすぐをつぶしていけるようにと思った」と振り抜いた。 真っ赤な右翼席へ、アーチがかかる。チーム最年長の38歳は、力強く右手を突き上げた。「最近は期待に応えられていなかった。何とか1本出そうと思った」と喜んだ。 試合がない日も球場に来て打ち込み、体のケアも怠らないベテランの一発は2022年9月2
開幕から主に4番を任されてきた広島堂林翔太内野手(32)が4月27日中日戦から3試合、スタメンから外れた。3試合連続でのベンチスタートは今季最長。起因は25日ヤクルト戦の走塁にあった。 広島が最大4点ビハインドから追いつくなど試合序盤から点を奪い合って迎えた6回。2点を勝ち越した直後の2死一、二塁で、前日まで直近5試合20打数3安打、この日も2三振を含む3打席凡退だった4番が打席に向かった。 カウント1-2から清水の直球をたたいて投手右を抜けた打球は、二塁手山田の滑り込みながらの逆シングルに阻まれた。だが、三遊間深くポジションを取っていた遊撃手長岡のベースカバーが遅れ、一塁走者野間の懸命な走りから左足を潜り込ませてフォースアウトを阻止。2死満塁かと思われた直後、長岡から転送された一塁手前ですでに速度を落としていた堂林がタッチアウトとなった。 打撃の調子を落とし、好機の打席で感触の良かった当
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