今シーズン限りで現役を引退した松田宣浩。ソフトバンクで17年プレーしたのち巨人へ移籍。ファームで過ごした「最後の1年」で何を感じたのか。「恵まれすぎている」と語る、今の野球への本音とは。ロングインタビューに応じた。(全3回の#2/#1、#3へ) 【画像】「えっ、ガリガリ…初々しい松田宣浩20歳」じつはシャイだったプロ入り時の“超短髪”マッチ。「これはどう?」“多彩ポーズ”を見せてくれた最新カット&「引退で涙、涙のち笑顔」まで一気に見る スポーツ界でも科学が重宝される時代である。「猛練習」などという言葉はもはや死語に近いのかもしれない。 そこへ行くと松田宣浩は、22歳のルーキーだった頃、夕暮れのグラウンドでユニフォームを真っ黒にして1時間、いや2時間はぶっ通しでボールを追いかけた。その記憶を頼りに18年間のプロ野球人生を駆け抜けたのだった。 「40歳までプレーできるぞ」入団直後の松田宣浩「プ