自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていた萩生田光一前政務調査会長と、世耕弘成元経済産業大臣について、東京地検特捜部は2日、いずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。 自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は安倍派、二階派、岸田派の会計責任者や元会計責任者、さらに高額のキックバックを受けていた議員や秘書など、合わせて10人を政治資金規正法違反の罪で立件し、このうち4人は罰金などの略式命令が確定しました。 一方、特捜部が立件しなかった議員や会計責任者の一部については、大学教授や市民団体が刑事告発していて、 ▽自民党の萩生田光一前政務調査会長は、自身が代表を務める政治団体の収支報告書に2728万円の収入を記載していなかったなどとして ▽自民党を離党した世耕弘成元経済産業大臣は、自身が代表を務める政治団体の収支報告書に1542
5000万円を超す“裏金”を受け取っていた大野泰正参院議員(現在は自民党を離党)。しかし、彼の疑惑は“裏金”だけではなかった 番記者だった若き日の渡邉恒雄氏(読売新聞グループ本社主筆)を懐刀とし、政界工作のため縦横に使ったという自民党元副総裁の大野伴睦。その立像がある東海道新幹線・岐阜羽島駅から車で5分ほどの距離に、孫にあたる大野泰正参院議員(1月に自民党を離党)の地元事務所がある。 【画像】あまりに不自然…!大野議員の”疑惑の申込書”を独占入手…! 自民党の派閥が政治資金パーティー収入の一部を裏金化した問題で、昨年末に東京地検特捜部による捜査が本格化すると、薄緑色の外壁が特徴的なこの建物は、連日のように記者たちにとり囲まれるようになった。大野議員には、派閥から裏金を受けとった国会議員のうち、最も多い約5100万円が還流された疑いが持ち上がったのだ。 「東京地検が1月19日に、政治資金規正
自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、野党4党が安倍派(清和政策研究会)幹部ら6人の証人喚問を要求したことを受け、自民内に動揺が広がっている。証人喚問は政治倫理審査会とは異なり、虚偽の証言や理由なき出席拒否が処罰の対象になり得るためだ。自民側には証人喚問の代わりに政倫審に応じたという思いがあり、「話が違う」などの嘆き節も聞こえる。 【アンケート結果】岸田首相にいつまで続けてほしいか 「かなりハードルの高い話だ。のめるかどうかは今のところ判断しがたい」。自民の浜田靖一国対委員長は19日、証人喚問の実施について記者団を前にこう難色を示した。公明党の山口那津男代表も記者会見で同様の意見を述べた。 すでに政倫審に出席した安倍派幹部は「われわれを引っ張り出して騒ぎたいだけだ」と野党側への憤りを隠さない。自民幹部からは政倫審に出席すれば証人喚問などは行われないとの見通しを伝えられていたと
“真打ち登場”とばかりの演出で、何のためにシャシャリ出てきたのか(衆院政倫審を終え、国会を後にする下村博文元文科相)/(C)日刊ゲンダイ 与野党問わず質問に立った議員が揃って「残念です」とこぼしたことが全てを物語っている。 【写真】下村博文元文科大臣と森喜朗元首相の2ショット 18日開かれた衆院の政治倫理審査会。自民党安倍派の下村博文元文科相は、いったい何のために自ら手を挙げ、党執行部の渋い顔を振り切ってまで弁明の場にシャシャリ出てきたのか。 清和会(安倍派)のドン・森元首相と確執があることから、裏金スキームへの森元首相の関与など“爆弾発言”の期待もあったが、結局「知らぬ存ぜぬ」のオンパレード。派閥パーティー裏金事件の実態は1ミリも解明されなかった。 “真打ち登場”とばかりに大メディアが盛り上げたが、これまで行われた9人の政倫審と比べても酷すぎる「ゼロ回答」。与党内からも「疑問が残る」「何
野党時代は「政治とカネ」を徹底追及していたのに、今は「知らぬ存ぜぬ」(参院政倫審を終え、記者団に囲まれる世耕弘成前参院幹事長)/(C)日刊ゲンダイ 「二の矢」「三の矢」ではないが、自民党の世耕前参院幹事長は一体、何本の「ブーメラン」を持っているのだろう。使途公開の義務がなく、事実上の裏金と指摘される「政策活動費」でもブーメラン直撃だ。 【写真】自民和歌山ハレンチ懇親会 “チップ口移し”の瞬間! 河井元法相の大規模買収事件や自民党派閥の裏金事件など「政治とカネ」の問題が明るみに出るたび、政策活動費の在り方が国会で取り沙汰されてきた。18日の参院予算委員会でも、野党議員が河井事件を引き合いに、「政策活動費は裏金にもなり得る」と指摘。岸田首相に「禁止するべきだと思う」「せめて使途の報告義務を設けるべきでは」と迫った。 岸田首相は「(政策活動費は)党勢拡大等に使われるものであり、その中身が明らかに
参院政治倫理審査会で弁明する自民党の世耕弘成前参院幹事長=国会内で2024年3月14日午前10時17分、北山夏帆撮影 自民党の世耕弘成前参院幹事長は14日の参院政治倫理審査会(政倫審)で、安倍派が参院選の年に参院側への特例として政治資金パーティー券の販売ノルマを免除し、販売分を全額キックバック(還流)するシステムがあったとされる問題について「ルールがどこからか始まって運用されていた」などとあいまいな説明に終始した。 【実際の投稿】世耕氏の野党時代のツイート、矛盾が話題 世耕氏は「いつからあったのかも分からない。誰が決めたのかも分からない」と繰り返した。こうした仕組みを決めた経緯に関しても「決める過程に全く関与していない」と述べた。 世耕氏は2016年から安倍派の参院側会長に就任。19年からは自民党参院幹事長も務めていたが、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて辞任している。【樋口淳
自民党の政治資金パーティー裏金問題に関する衆議院の「政治倫理審査会(政倫審)」が、28・29日に開催される。安倍派からは、塩谷立座長、松野博一前官房長官、高木毅前国会対策委員長、西村康稔前経済産業相の4人が、二階派からは事務総長の武田良太・元総務相が出席する見込みだ。 【写真】「清和会キックバック十人衆」の自宅&所有不動産 「(政倫審は)ウソつきの政治家にウソつきの場を提供するだけ。あえてウソをつかせる場を設ける必要なんかありませんよ。国会議員が平気でウソをついて、逆に免罪符にされてしまうだけです」 本誌取材に、兵庫県明石市で市長を務めた弁護士の泉房穂氏が、政倫審の「茶番ぶり」を指摘しているが、どうやら議員も報道陣も傍聴できない「完全非公開」になりそうだ。 「これには自民党議員からも疑問の声があがっていますが、岸田首相は『(公開か非公開かは)国会で判断すること』と逃げ腰ですから、国民にとっ
音楽プロデューサーのヒャダインこと前山田健一(43)が23日、X(旧ツイッター)を更新。「納税を行うかは議員が判断すべきだ」とする鈴木俊一財務相の発言を、強烈な一言で皮肉った。 各社の報道によると、自民党派閥の裏金事件をめぐり、鈴木財務相は、収支報告書に不記載の収入のうち、政治活動に使わなかった残額を個人の所得として納税するかどうかは、政治責任を果たすという観点で議員が判断すべきだという認識を示した。 ヒャダインは、このネットニュースを引用し、「え!納税って個人の自由だったんですか日本」と一言記した。 フォロワーからも「これはひどい」「日本国民じゃないのかもしれません」「今まで払った税金を返してほしいな。とんでもない額だよ」「納税の義務とはなんだったのか」などと賛同する怒りのコメントが寄せられた。 「国民の三大義務から『納税の義務』はなくなったようです」「そうみたいですね。財務大臣が、言い
元内閣官房参与の岸博幸氏(61)が25日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演、鈴木俊一財務相(70)の国会での発言について触れた。 【写真】発言が波紋を呼んでいる、鈴木財務相 岸氏は「鈴木財務大臣の発言について、もっと怒った方がいい。憲法上、納税は国民の義務です」と話し「でも、鈴木財務大臣は今回の裏金に関して、所得になりますので本来は課税対象、納税すべきなんです。それを納税すべきかどうかは各議員の判断。だから『納税してもいいぜ』とした。今、確定申告のシーズンで、これはない」と冷静な口調ながら怒りをにじませた。 鈴木財務相は22日、衆院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティーでキックバックを受け取った議員に追徴課税する必要について「納税をするという方(議員)が、もちろん可能性としてはあると思います。疑義を持たれた政治家が政治責任を果たすそういう、観点から判断され
安倍派(清和政策研究会)のカネ勘定のズサンさは、ホント底なし沼だ。 裏金事件を受けた派閥解散手続きのため、安倍派は幹部による常任幹事会を衣替えして「清算管理委員会」を設置。億単位とみられる残余金の行方に注目が集まっている。 自民・甘利前幹事長に「裏金1億円」ネコババ疑惑…落選危機だった自身の選挙に“流用”か 派内では「全員で山分け」などの声もあったが、5年間で6億円超もの裏金をつくって世間を騒がしておきながら「反省ゼロ」だと有権者から批判を浴びるのは必至。そこで、能登半島地震の被災地など外部への寄付に充てられるとみられていたのだが、どうも雲行きが怪しくなってきた。安倍派議員がこう言って呆れる。 「2月14日に清算管理委員会が開かれたのですが、誰一人、残金がいくらあるのか分からず、話がまったく前に進まなかったんです」 先月31日に修正された安倍派の2022年分の政治資金収支報告書を見ると、残
安倍派と二階派を発端とした政治資金パーティー裏金問題は収束する気配がない。 2月16日には衆院の政治倫理審査会(政倫審)の幹事懇談会が開かれ、野党は裏金問題が疑われる衆院議員51人の出席を求めた。 【写真】二階派を見捨てて離脱した女性議員の花嫁姿を公開! 特に強く出席を求められているのが、萩生田光一前政調会長や松野博一前官房長官らを含む安倍派幹部である「5人衆」や二階俊博元幹事長らである。 政治部デスクによれば、 「中でもこの51人に含まれている二階さんは、2018年からの5年間で不記載だった額が実に3526万円にも及びます」 二階氏は自身が代表を務める政治団体が3年間で3472万円を書籍代として支出していたとして、政治資金収支報告書を訂正。その内訳を公表している。それによれば、二階氏サイドは『二階俊博の政界戦国秘録(5)』500冊、『小池百合子の大義と共感』3000冊『ナンバー2の美学
経済学者の成田悠輔氏が11日、TBS「サンデー・ジャポン」に出演。二階俊博元自民党幹事長が収支報告書を訂正し、3年間で3500万円の書籍代を計上したことについて、「ギャグセンスあるなと感心した」とコメントした。 成田氏は「いや、二階さんもギャグセンスあるなと感心していたんですけど」と茶化しつつ「でも結局、国民が完全にナメられちゃってると思うんですよ。この程度の問題は適当にちょろっと訂正しておけば、それでたいしたことにはならないと」と本質を突いた。 成田氏は、「その背景には政治資金規正法みたいなのがザル法で、これくらいのことが起きても政治家の人は捕まらずに済むわけじゃないですか。彼らからすれば、ちょっとメディアが騒ぐ程度で、無傷だろうって完全に腹をくくっているんだと思うんですよね」と続けて話した。 「そう考えると、どうやってこのザル法状態というのを政治家自身が変えられるような状態にできるかと
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