それは一台の大型トラックがもたらした悪夢だった。下校途中の小学生ふたりの命が奪われ、さらにひとりは意識不明の重体、残るふたりも重傷を負った。飲酒運転で惨劇を引き起こしたドライバー、そして、彼が勤務する問題続出のブラック会社の罪は限りなく重い。 【写真4枚】八街事故現場の献花 *** 事故から3日後の今月1日には、菅総理も千葉県八街(やちまた)市の現場を訪れ、献花台に花を手向けた。 付近の住民が振り返る。 「事故を目撃した人がうちの呼び鈴を鳴らして“バーンって物凄い音がしたかと思ったら、小学生の姿が一瞬で消えた!”と。現場の市道は佐倉ICと幹線道路を繋ぐ抜け道になっていて、畑に囲まれた一本道。信号もないから車が猛スピードで飛ばすのです」 危険運転致死傷容疑で送検された梅沢洋(60)の呼気からは、基準値を超えるアルコールが確認された。 「梅沢は現場近くにある南武運送のドライバーでした。事故当日