自民党の二階俊博幹事長の発言について記者団の質問に答える広島県議会の中本隆志議長=2021年5月18日午後2時28分、広島市中区、福冨旅史撮影 2019年参院選の買収事件で自民党本部から河井克行被告と案里氏の夫妻側に渡った1億5千万円の資金拠出について、自民党の二階俊博幹事長は17日夜の記者会見で「私は関係ない」と述べた。説明責任を果たすよう二階氏に求めたばかりの広島県連からは「侮辱だ」などと批判が噴出。事件の総括をめぐる党内のすきま風が強まっている。 【写真】1億5千万円の資金拠出に「根掘り葉掘り踏み込むな」と報道陣をけん制した二階氏側近 これまで資金拠出の経緯説明を避けてきた二階氏は「関係していない」「関与していない」と繰り返した。会見に同席した幹部が「実質的に選挙対策委員長が広島の担当。細かいことはわからないということだ」と補足したが、二階氏は参院選当時も候補者公認や資金配分に強い権