バイアスロン女子10キロ立位で表彰台を独占したウクライナ勢。中央は優勝したウクライナのイリーナ・ブイ選手、左は2位のオレクサンドラ・コノノワ選手、3位のリュドミラ・リアシェンコ選手=張家口・国家バイアスロンセンターで2022年3月8日、宮間俊樹撮影 13日に閉幕した北京冬季パラリンピック。ロシアによる侵攻で出場が危ぶまれたウクライナ選手団は、15日未明に北京をたって隣国ポーランドのワルシャワに向かう。つかの間の祭典のさなかにも家族の安否が分からなくなるなどの現実が迫り、20人の選手は先行きを見通せずにいる。 「ワルシャワに着いた後のことは分からない」と選手団広報は苦境を明かす。選手や関係者の話を総合すると、ポーランドに家族を呼び寄せ面会したり、一時待機後に帰国したりする案が出ているほか、国境近くの強化拠点辺りに避難する選択肢も話題になっているという。ただ、攻撃がやまない上に、ウクライナ政府