ジャニー喜多川氏の性加害問題を見過ごしてきたメディアに批判が向けられています。問題を調査した外部専門家らは「マスメディアの沈黙」が被害拡大の一因となったと指摘しました。東京新聞がこの問題にどう向き合ってきたのか振り返ります。(編集局次長 飯田孝幸)
「人類史上もっとも愚かな事件」 ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題で、9月7日に開かれた“謝罪会見”。新社長に就任した東山紀之(56)は、かつての恩師をこう断罪した。社長である藤島ジュリー景子氏(57)は退任し、新体制へと移行。これにて一件落着かと思いきや……。 【写真あり】木村拓哉の“KY投稿” 「0点です!」 会見の点数を問うと、こう酷評したのは、“しゃべりのプロ”である、スピーチライター・蔭山洋介氏だ。 「私なら、まず2人を並ばせません。最初に『ジュリー氏の謝罪と辞任会見』、その後に『東山新社長の会見』と、別々にしますね。きっぱりと2人を分けることで、組織を一新し、新旧交代する方向性をしっかりと印象づけることができたと思います。ジュリー氏にいたっては『社長は引責辞任するが会社には残り、株も保有し続ける』など、発言にツッコミどころが多い。こうした矛盾
60年以上にわたり繰り返されてきたジャニー喜多川氏による性加害。34年前、元アイドルが被害について語った“告白ビデオ”を入手しました。 1967年~78年にかけて一世を風靡したジャニーズタレント「フォーリーブス」。 解散から10年後の1988年。メンバーのひとり、北公次氏はジャニー氏から受けた性被害を赤裸々に綴った告白本を出版。翌年、ビデオでも被害を訴えていました。 元フォーリーブス 北公次氏 「正直言って我慢しなくちゃいけないという雰囲気に作られちゃって、この人の言うことを聞かないと、デビューできないな。実際にデビューさせてやるっていうことを聞いてましたから、この人の言うことを、ジャニーのいう事を聞かないと、デビューできないと思ってましたから」 話はジャニー氏とメリー氏の問題にも及びます。 元フォーリーブス 北公次氏 「一番ジャニーに考えてもらいたいことは、メリーにも考えてもらいたいこと
ジャニー喜多川氏の性加害問題に関するジャニーズ事務所の会見が7日、行われました。 4時間以上に渡る長い会見だったものの、全体的に「なぜ、今、会見を開いたのだろうか」という疑問を随所に感じました。 会見というものは、やるもやらないも、全て当事者が決めることです。ただ「やらないわけにはいかない」「やったほうが理解を得られる」「リカバリーが図りやすい」などの“得”なポイントがあるからこそやるわけです。 そして、いつやるのか。これも決まった規則があるわけではありません。一般論として会見は早いほうがいいとよく言われはしますが、早ければいいというものでもありません。 会見とは何のためにあるのか。不祥事からの会見でやるべきことは二つしかありません。“謝罪”と“説明”です。これ以外の要素が入ると、必ず失敗します。 まず、誰に対して何を謝るのか。ここのブレをなくし、的確に謝罪する。 あとは説明です。多くの人
ジャニー喜多川氏の性加害の問題で、ジャニーズ事務所が会見を開いたことを受けて、NHKはコメントを発表しました。 【NHKコメント】 ジャニーズ事務所は、故ジャニー喜多川氏が性加害を行っていたと認めました。未成年者に対する悪質な性加害が、長期間にわたって取引企業で行われていたことを深刻に受け止めています。 ジャニーズ事務所の再発防止特別チームの調査報告書では、「マスメディアからの批判を受けることがないことから、ジャニーズ事務所が自浄能力を発揮することもなく隠蔽体質を強化し、その結果、被害が拡大した」などと指摘しています。 この問題をめぐっては、これまでも週刊誌等でたびたび報じられ、性加害の事実を認定した東京高等裁判所の判決が2004年に確定するなどしましたが、NHKは、当時、この問題について認識が薄く、その後も、取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした。 多くの未成年者が
ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(享年87)による「性加害」問題が大きな議論となっている。弁護士ドットコムは、会員の弁護士にジャニーズ事務所の対応や今後の法改正についてのアンケート(実施期間:2023年5月19日~23日)を実施し、168人から回答が寄せられた。 【実際の誌面】最初に性加害を報じた1965年の「週刊サンケイ」 弁護士からは「最初にメディアが取り上げていれば被害の拡大を食い止めることができた。メディアは重大な責任を負っている」と報道機関に対する批判が相次いだ。一方で、加害者とされるジャニー喜多川氏が亡くなっている以上、慎重な取り扱いを望む声も寄せられている。 寄せられた意見の一部を紹介する。 ●最も多かったのはメディア批判「“報道しない自由”の濫用だ」 「性加害が許されないことは大前提として、マスコミの“報道しない自由”の濫用を改めて感じました」 「マスメディア、特
故・ジャニー喜多川氏の性加害問題が取りざたされる中、15日放送の『news zero』(日本テレビ系)では、月曜キャスター・櫻井翔に注目が集まった。 ジャニーズ事務所に所属していた元タレントが、ジャニー喜多川前社長から性加害を受けていたと訴えている問題。昨日、藤島ジュリー景子社長が動画で謝罪したものの、書面では「個別の告発内容について『事実』と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではない」と明言を避けた。 トップニュースで伝える番組もあったが、同番組は中盤で放送。騒動の一連を説明するVTRのあと、カメラの前に立ったのはメインキャスターの有働由美子。「この件については、番組で話し合って私が話します」と切り出すと、「まずは性被害については被害者のケアを最優先に考えてほしい。そしてエンタメを通じてたくさんの夢を見せてきてくれたジャニーズだからこそ、ファンや私たちが迷いなく夢を見続けられるよ
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