昨年、大阪府摂津市で当時3歳の男の子が母親の交際相手から熱湯をかけられて死亡した事件で、事件の前、この家庭を担当する摂津市の職員が一斉に替わっていたことがわかった。 昨年8月、同市で当時3歳の新村桜利斗(おりと)ちゃんに熱湯をかけ殺害したとして、母親の交際相手、松原拓海被告(24)が起訴されている。 摂津市は、一連の対応に問題がなかったかを検証し、この日報告書をまとめた。それによると、事件の約5か月前の昨年4月、虐待の防止や子育て支援の部署でこの家庭を担当していた職員2人や、見守りを行っていた保育士が、人事異動や雇用期間の満了で一斉に担当を外れていたという。 報告書では「できる限り避けるべきだった」などとしていて、市は今後、担当職員を増やし、担当者が一斉に替わることがないよう体制を強化するとしている。