公認争いが熾烈を極めている 自民党が衆院小選挙区の「10増10減」に伴う候補者調整を続けている。その中でも最大の焦点は山口である。 次期衆院選から4小選挙区が3選挙区に減少し現山口4区は新山口3区に編入されるため現3区選出の林芳正外相(岸田派・宏池会)と、安倍晋三元首相の死亡による4月の現4区の補欠選挙で初当選した吉田真次氏(安倍派・清和会)の公認争いが熾烈を極めている。 自民党執行部は現外相で農水相、文科相を歴任、当選回数(衆院1回・参院5回)の実績から林氏を新3区の公認候補者となる選挙区支部長に選出する意向を固めたとされる。一方で安倍派会長代理の塩谷立・元総務会長は7日午後、首相官邸で岸田文雄首相と会い、吉田氏を支部長に選ぶよう要請したが、首相は首肯しなかったという。 翌日の新聞各紙の見出しは次のようなものだ。『読売新聞』(8日付朝刊)は「自民候補者調整を加速―衆院『10増10減』、早