岸田総理を狙い爆発物が投げ付けられた事件から1週間、捜査のポイントについて現場となった和歌山市の雑賀崎漁港から報告です。 (宮本華記者報告) 1週間前は非常にものものしい雰囲気がありましたが、20日から漁が再開したこともあり、徐々に日常を取り戻しつつあります。 これまでの捜査では、爆発の威力がいかに大きかったかということが分かってきました。 もし、聴衆に直撃していれば死者が出ていたかもしれませんし、今、出ていない状況がむしろ奇跡のように思います。 爆発物に使われたのは、比較的素人が扱いやすいとされる「黒色火薬」である可能性が高いです。 「最も原始的」な火薬というふうにいわれ、殺傷能力も高くないということです。 一方で、今回の事件では「殺人未遂」での立件が焦点となっています。 捜査においては、爆発物にどれほどの殺傷能力があったのか、容疑者に「殺意」があったのかといったことがハードルになります