「やはり不安は的中した」。農林水産省の複数の職員はこう口をそろえる。8月31日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出について、首相官邸で記者団に問われ、「処理水」と言うべきところを「汚染水」と言い間違えた野村哲郎農水相のことだ。日本水産物の風評被害払拭に向けた旗振り役のこの失言に多くの批判が集まった。ただ、最近も会見中にかかってきた電話に応じたり、沖縄の夏の正装かりゆしを「遊び人みたいな感じ」と発言するなど、その言動はこれまでも問題視されてきた。 【写真】処理水をめぐり日本に迷惑電話をする中国人男性 ■「口がすべってしまう」 「汚染処理水の言い間違えについて全面的に謝罪をして撤回したところでありますが、その間、福島の皆さまをはじめ、関係者の皆さまに不快な思いをさせて、申し訳なかったという気持ちでいっぱいです。今回の反省を踏まえて、改めて緊張感を持って、水産事業者に寄り添った対策の実施に万全
近く行われる内閣改造で交代必至と見られている閣僚の一人が野村哲郎農水大臣だ。 野村大臣と言えば、8月末に首相官邸で岸田文雄首相らと漁業関係者への支援策について協議したあと、記者団の取材に原発処理水を「汚染水」と言い間違え、批判が巻き起こった。 【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」 風評被害を防ぎ、日本の水産業を守るべき立場の大臣としては、もっとも口にしてはならない言葉だったが、実はこの「汚染水」発言より前から野村大臣に対しては省内で不満がたまっていた。 その1つが、野村氏が海外出張に非常に消極的だったという問題だ。 農水省関係者によると、野村氏が大臣に就任してから間もない昨年9月、インドネシアでG20農業大臣会合が行われたが、このとき省内では「ぜひ外交デビューの場として行ってほしい」と大臣に強く働きかけたという。 しかし、野村氏は「膝が痛い」との理由で出
福島第一原発の「処理水」を「汚染水」と発言した野村農林水産大臣(79)が発言から一夜明けて改めて謝罪しました。こうしたなか、処理水の海洋放出後、初めてとなる底引き網漁が福島県で解禁され、汚染水発言について批判の声が上がっています。 ■底引き網漁解禁…海洋放出後初 1日に解禁された福島県沖での底引き網漁。ヒラメやメヒカリなど「常磐もの」が水揚げされました。 底引き網漁・第三政丸 志賀金三郎さん(76):「やっぱり風評払拭。あと安全安心のために沖合に行って市民に喜ばれる、そういう魚を取ってきたいなと」 処理水放出後、福島産の魚の取引価格に大きな影響は出ていませんが、志賀さんは不安を拭い切れていません。 底引き網漁・第三政丸 志賀金三郎さん:「やはり、まだ市民、県民も半々だから安全だと訴えていきたいなと思って、これからも頑張っていきたいと思います」 ■野村農水大臣“汚染水発言騒動” 風評被害の払
野村農水相が、福島第一原発から放出する処理水について「汚染水」と発言したことについて1日、批判の声が相次いだ。 野村農水相は8月31日、処理水の放出に伴う水産物支援の協議に出席した後、記者団に対し「汚染水の評価について情報交換した」と発言し、その後謝罪し、撤回した。 発言について松野官房長官は1日の会見で「言い間違いとはいえ発言は遺憾だ。緊張感を持って水産事業者に寄り添った対策に万全を期してもらいたい」と苦言を呈した。 立憲民主党の泉代表も会見で「野村大臣はそれ以前からおかしいなというか気もそぞろと言うか、大事な局面に緊張感を持って事に当たっているように見えない。中国が全面的に禁輸措置をしたのを想定外だったと言うのはひっくり返ったし、この人何を言ってるんだろうなと。このような気の抜けた対応をするのは政権に影響を与える」と語った。 野村大臣の進退については「岸田総理がどう判断するかだ」と述べ
野村農林水産大臣は1日の会見で、前日に福島第一原発の処理水をめぐり「汚染水」と発言したことについて、「福島の皆様を始め関係者に申し訳なかった気持ちでいっぱいだ。あらためて緊張感をもって万全を尽くしたい」と謝罪した。 その上で自身の進退については「今回の反省をふまえ、改めて水産事業者に寄り添って職務にあたりたい」と続投する方針を明言した。 また、記者から、昨日の反省のコメントについて紙を読んでいるように見えると指摘されると、改めて顔を上げて謝罪の言葉を述べるとともに、「私は時々やっぱり口が滑ってしまう恐れがあるので、こうして間違わないように昨日は(紙を)読ましていただいたが、気持ちはもう大変反省をしている」と説明した。
8月25日、野村哲郎農相は閣議後記者会見で、中国が日本産水産物を全面的に輸入停止すると表明したことについて、「たいへん驚いた。まったく想定していなかった」と述べた。「日本からの食品輸入規制を緩和・撤廃する国際的な動きに逆行するもので、極めて遺憾だ」と述べ、即時撤廃を申し入れたことを明らかにした。 中国政府はこれまで、東京や福島を含む10都県産の食品を輸入停止(新潟県産の精米は除く)していたため、「10都県は対象になるのかなと思っていた。どのぐらい拡大していくかは、まったく想定していなかった。われわれも一昨日の中国の発表で驚いているところだ」と述べた。 中国への水産物の輸出は2022年、国・地域別1位の871億円で、全体の約22%を占める。品目別では、ホタテ貝が467億円、なまこ(調製)が79億円、かつお・まぐろ類が40億円となっている。 野村氏は、日本政府が農林水産物・食品の2030年の年
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